12/13(馬に乗った方を待つ: ヨブ38-39)

2023年12月13日聖書通読

水曜は旧約: 詩歌

今日もみ言葉で祈ろう

ヨブ38-39章

靖国神社の近くに、軍馬にまたがる大将の銅像がある。馬に乗らず、大将だけが立ってたら、よくあるおじさんの銅像だ

。しかし、馬に乗ることで、不思議な威圧感を醸し出していた

。

馬は強い

。「馬は谷間で、前かきをして力を喜び、武器に立ち向かって進んで行く。恐怖をあざ笑って、ひるむことなく、剣の前から退くことはない。(ヨブ39:21-22)」それゆえ、馬は戦いに用いられてきた。「戦いの日のためには馬が備えられる。(箴言21:31 )」

しかし、どんなに強い馬も、人を救う力はない

。知識も人を救う力はなく、財産も人を救う力はなく、健康も人を救う力はなく、家族も人を救う力はない。人を救うことができるのは神のみ

。「戦いの日のためには馬が備えられる。しかし、救いは主による。(箴言21:31 )」

それゆえ、救いのために、神ご自身が私のところまで来てくださった

。全知全能の神、すべてを凌駕する万軍の主、「暗いところが少しもない(Ⅰヨハネ1:5)」栄光の主が来られた。闇に覆われた世に訪ねて来られた。しかし、王としてではなかった。すべてを造り治める王でありながら、主は、王室に生まれることを選ばれなかった。神でありながら、神の栄光のすべてを捨てて、名もない大工の息子として生まれたのだ。しかも、聖霊によって身ごもられ、当時の社会状況では人々の非常に厳しい目にさらされる、結婚前にできた子だ。どれだけ不利な環境だろう

。

主の出現は永遠の昔から定められ、預言されていた

(ミカ5:2)。勇壮な馬に乗って現れるとは預言されておらず、かえって、頼りなげにゆっくり歩く、子ろばに乗って来られると。「見よ、あなたの王があなたのところに来る。義なる者で、勝利を得、柔和な者で、ろばに乗って。雌ろばの子である、ろばに乗って。(ゼカリヤ9:9)」預言の通り「イエスはろばの子を見つけて、それに乗られた。(ヨハネ12:14)」主が来られたのは「世をさばくためではなく、世を救うため

(ヨハネ12:47)」。

すべての人を救うため、すべての人の罪も恥も負われ、身代わりになって自らさばかれた

。しかし、ご自身に罪が一つもないゆえに、あらかじめ語られていた通り、よみがえられ、天の父のもとに帰り、信じる者に約束の聖霊を送ってくださった

。

主イエスキリストはまた来られる。それは、来るべき、さばきのとき、神の御怒りの日。主イエスキリストは主の主、王の王として、馬に乗ってこられる。そのときは救い主でなく、さばき主だ

。その恐ろしさは、聖書のあちこちに記されている。すべてが震え上がり、逃げまどい、しかし、逃げることができない。すべての人に来るさばきのとき。「私は、天が開かれているのを見た。すると見よ、白い馬がいた。それに乗っている方は「確かで真実な方」と呼ばれ、義をもってさばき、戦いをされる。(黙示録19:11)」