友人Aと別れた理由
私には、幼稚園の時から付き合っていた、幼馴染のAという友人がいた。 20代のころはよく会ったり、電話で話したりしていた。変化が起きたのはAが現在の旦那と同棲し始めたころだと思う。 私には、「友達と一緒に住むことになった」といったが、Aにそういう友達がいるという話は聞いたことがなかったので、おかしいと思って母に話すと、「彼氏じゃないの?」と言う。Aに問いただすと、その通りだった。 次に、その彼氏の実家が九州にあって、そこに住む彼氏の両親に会いに行くことになったと私に言ってきた。その時Aは、「結婚するとか言いに行くわけじゃないから気が楽」と私には言った。が、九州から帰ってきて数日後、Aは彼氏と籍を入れたと話した。 その後、Aの旦那が、ゲームが好きで、ゲームを作りたいと言っているが、シナリオが思いつかない、と言い、私が小説を書いていることを旦那に話すと、すぐにでも私に会いたいと言っているという。 私は、もう少しお互いがどんな志向なのかわかってからの方がいいのではないかと言ったが、Aの旦那がどうしてもというので、ファミレスで3人で会うことになった。 3時間ぐらい話し合ったと思うが、Aの旦那は何を聞いても、「まだ決まっていない」とか「これから話し合って決めればいい」という答えばかり。 最後の方になってやっと、「ネットゲームが作りたい」とぼそっと言った。 その頃は、まだネットゲームよりもソフトを買ってプレイするゲームが主流だったと思う。私はネットゲームをやったことがなかったので、もうつきあい切れなくなり、「Aちゃんがストーリー考えてあげたら?」と言って、立ち去ろうとすると、Aが、「あなたはプロ意識が強すぎる」とか「そんなに初めからいろいろ決まってなければならないんだったら、何もできない」などと言い出すので私が「Aちゃんは旦那の味方ばかりするけど、私には私以外、味方はいないんだからね」と言って別れた。 後日Aは電話で謝ってきたが、私は2度とAの旦那に会うことはなかった。 その後は、時々電話するぐらいだったと思う。Aと旦那は、千葉のかなりの田舎に、新築一戸建てを30年以上のローンで買ったらしい。よほど家が欲しかったようだが、家を買う前は、私が、「家は借りて住むぐらいでいいよね」と言ったとき、もっともらしく賛成の意を表していたのである。 なぜ、私に対して言っていることと実際にやっていることとが180度違うのか私には理解できなかったが、その後いろいろなことを見聞きして、女の言葉は真に受けてはいけないと言われているということを知った。(全ての女性がこの限りではないが、こういう女もいるということ) その後、子供が生まれて、はじめのうちは幸せいっぱいで、私の電話に対しても、余裕で応えていたのだが、あるとき、電話すると、すごくイライラした様子で、育児疲れなのかなと思った私は、それ以来2度と電話しなかった。 年賀状に子供の写真を印刷して送ってくるお決まりのパターンが始まり、辟易していたが、ある年にもらった年賀状に、上の子が幼稚園に入って時間ができたから、会いたいみたいなことが書かれていた。 私は全く会いたいと思わなかったので、返事を書かなかった。その後、もう一回ぐらい年賀状が来たのを最後にAとは連絡を取っていない。 おばあさんになって、もう余命いくばくもないから、あの人にも会っておこうと思うことがない限り、会うことはないと思った。