【叱る依存が止まらない】
FB友達でもあり、いろいろ勝手にかかわらせていただいて、勝手に尊敬している臨床心理士さんが、以前ご自身のページで紹介してくれたこの本。
このタイトルに衝撃を受けその場で楽天に直行。
ちょうどキャリアコンサルタントの養成の時期と重なり、なかなか読むことができず、彼女曰く2時間くらいで読めるとおっしゃっていたけども私は倍以上かかってしまって、でもやっと読み終えました。
この付箋の数。もはや付箋の意味をなしていない。
全部のページに貼ってないか。いや、同じページにいくつも貼ってないか。
貼ってます。
くらい刺さる内容でした。
臨床心理士が勧める、臨床心理士が書いた本ですから、そりゃ素晴らしい内容なんですけども、
子を育てるすべての親に、
人を育てるすべての上司に、
生徒を育てるすべての教師に、
読んでほしい本です。
「叱られる人」と「叱る権利を持った人」どちらの立場も詳細に、学術的な視点から書かれていて、そして、どうしたら叱る依存から抜け出せるのかまでちゃんと書いてあります。
「あんた𠮟っちゃだめだよ。意味がないよ」というのは倫理的道徳的なものではなく、単純に効果がないんだという事。
どう効果がないのか、知らない人間に対してわかりやすく書いてくれています。
私自身、性格的に曲がったことが大嫌い、理不尽なことには真っ向から対立し正義を振りかざして立ち向かっていく人間だということは認識していて、でもまぁ、独身の時はそれでよかったんだけども。
でも、子供ができると、その正義を子供に向けて振りかざし、押さえつける衝動に駆られる事が少なからずあり、
「私と子供は別人格。相手にも相手の言い分がある」
と頭では理解していても、日々その通りにはいかずにどうやったらこの衝動を変えられるのか毎日模索していたのだけども、
この本はそんな自分に丁寧に答えてくれる内容でした。
「叱らなければいけない状況になるのは、叱る側の失敗。」
↑ごくごく一部の抜粋だけども、すごくわかる。それを棚に上げて起こってしまった後の事を責めても叱る側が求めている「叱られる側の行動」は変わらない。
なぜ変わらないのか。
書いてあります。
やるべきことは、叱られる側を変えさせるのではなく、叱る側のものの捉え方。
どうとらえるか。
書いてあります。
ぜひぜひ、お勧めでございます。
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