(動物嫌いのボクが…)猫たちと暮らす日記 -277ページ目

映画「シューテム・アップ」

シューテム・アップ
シューテム・アップ(2007)
SHOOT 'EM UP

上映時間:86分/製作国:アメリカ
ジャンル:アクション/映倫:R-15

監督・脚本:マイケル・デイヴィス
出演:クライヴ・オーウェン、
   モニカ・ベルッチ、
   ポール・ジアマッティ



何の予備知識もなく見始めた。
夜のバス停のベンチ、皮のロングコート、
劇画から抜け出たような主人公スミス(クライヴ・オーウェン)がいる。
内ポケットからくしゃくしゃの紙袋を取り出す。
出てきたのはニンジンで、それをポキポキかじる。それも自家栽培のオーガニックニンジンである。
のっけからB級映画の雰囲気がぷんぷんしていて、少し油断する。

目の前をお腹の大きい若い女が通り過ぎる。続いてマフィアっぽい男達が後を追っていく。
気になって見ていると男達は女を脅している。
スミスは女を助けようとして激しい銃撃戦になる。
この撃ち合いがのっけから凄い、「おやおやっ?」と思う。そして思い切り引き込まれる。

銃撃戦の最中、女は出産。女は死に、赤ん坊が残る。
なぜか執拗に赤ん坊を狙うマフィア、マフィアから赤ん坊必死で守る主人公スミス。
映画全編のほとんどが銃撃戦。
「良く撃つなぁ」と思って見ているが、撃ち合いの状況や設定、主人公の切り抜け方、
その描き方がいちいち実に斬新だ。徹底的に観客を飽きさせない。監督はよほど頭を絞ったに違いない。

結果、一気に見終わる。「相当面白い!」と感じる。「かなりやばい」作品である。
B級映画と高を括っていたら、とんでも無い映画だった。

銃撃戦が残酷という批評も当然出ているそうだが、これだけ弾を撃ったら寓話である。
少なくとも残酷という印象を私は持たなかった。かといってシューティングゲームのようにリアリティ不在でもない。監督はそのギリギリを解って作っている。「勧善懲悪」とか「弱気を助け…」的なキチンとした倫理観も実はあるし、「残虐性」などを感じさせない力もある。その辺も実に緻密なのだ。

しかし、良くあるアクション大作のように「正義」を高らかに振りかざしたりしない。
あくまでもガンアクションの面白さを全面に押していく。
「目で見て面白いのが映画」だ。この作品は映画的魅力にあふれている。

やさぐれ猫



やさぐれ



「夏」の様子がおかしい。「夏」とは居間で飼っている猫のことです。






我が家の居間にはゲージが2つあって、1つには猫が2匹。もう1つには、チワワとポメラニアンの犬2匹が暮らしています。人がいるときは、ゲージは開け放し、居間はドッグラン状態です。清潔にしてるとは言え獣臭はします。当然僕は極力近づきません。家族は居間で食事をとりますが、僕は部屋へ運んでもらいます。






それはさておき、居間に暮らすこの4匹は仲むつまじく日々を送っていました。ところが昨日から突然「夏」が威嚇を始めたのです。人なつっこい表情の猫だったのですが、今や目が据わり、見たことない険しい表情をしています。同居の猫「杏」や、犬にも、私たちにも「シャー」と威嚇します。ただごとではありません。
夏は、育児放棄された野良猫です。3匹の生みっぱなしの猫を母が庭で見つけ、家族総掛かりで苦労して育てました。2匹は育たなかったのですが、夏はなんとか生き残りました。今年2歳です。








ちなみに夏と同居している猫「杏」は、夏より1歳年上で、庭に来る野良猫の産んだ子供でした。生まれつき目脂で目が開かず、やせ細っていました。捕獲して、病院で目脂はとってもらったのですが、野良猫として暮らすには視力が低く、うちで飼うことになった猫です。目が悪いせいかあまり動きませんし、極端に大人しい猫です。今回の騒ぎで、杏は行く場所がなく、ゲージの外で暮らしています。








犬にはあまり影響はないのですが、内向的なチワワの「ミリ」は怯えているのか普段より少し大人しく感じます。ポメラニアンは「カリン」という名です。脳天気な彼女は我関せずマイペースです。



やさぐれ2



猫の突然の威嚇行動について調べると、ホルモンバランスが崩れたり、甲状腺の病気で、激怒することがあるそうです。直すには医者にかかるしかありません。
しかし原因は違いました。母が一昨日、例の子猫に引き合わせたんだそうです。当然子猫は「シャーシャー」鳴き、夏は大変怯え、それからこんな状態になったらしいんです。テリトリーに他の猫が入ってきた際の威嚇行動にしては、現在の状態はショックの受け方が異常です。子猫ごときがパニックになるほど怖かったということです。夏は今もご機嫌斜めです。しかしこれも数日で元にもどるはずです。まったく人騒がせな話です。

DVD「サンジャックへの道」

サンジャックサンジャックへの道

製作:2005年 フランス
   監督:コリーヌ・セロー
   時間:108分
 出演: ミュリエル・ロバン/アルチュス・ド・パンゲルン/ジャン=ピエール・ダルッサン


「こんな作品が年に1本あったらどんなにいいだろう。」と思わせる傑作。

フランス映画である。監督はコリーヌ・セロー、女性監督である。セロー監督と言えば「赤ちゃんに乾杯」(1985)がある。独身男3人が女の赤ちゃんを育てる奮闘記。これはハリウッドでリメイクされて「スリーメン・アンド・レディー」となって大ヒットした。他に僕が見たのは2001年の「女はみんな生きている」。ひどいタイトルだが、作品は抜群に面白かった。セロー監督は1980年のデビューから25年の間に7本しか作品を作っていない。もっとどんどん撮ってほしいが、舞台の仕事が主らしくパリオペラ座の演出などを手がけているそうだ。

「サンジャックへの道」というタイトルからは、固そうなイメージしか伝わってこないが、内容はコメディだ。もう何年も顔も合わせていない仲の悪い中年の兄弟3人、神経質な長男は薬依存症。長女は頑固者の教師。次男はアルコール漬けで無職。その父親が遺産を残し亡くなる。遺産を相続する条件は、3人揃って、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼ツアーに参加し、3人揃ってそれを成し遂げる事。その距離1500km、約2ヶ月かけてそれを歩くという巡礼の旅。遺産目当てでしぶしぶ3人はツアーに参加する。ツアーには、ガイドを含め他に6人が参加、合計9人は長い長い旅に出る。絵に描いたように嫌なタイプの兄弟たち、しかし監督はちらりと彼らの良いところを見せる。どんな悪い人間だって善いところはある。どんな嫌いな奴でもいいところはある。そんな気恥ずかしい事をさりがなく描いて、ハートフルな気持ちにさせてくれる。見終わってこんなに清々しいのは、この作品の力だ。コリーヌ・セローは、ルノワールやトリュフォー直系の監督だと感じる。観客を幸せな気持ちにさせるのが映画の使命だと思い出す。

この映画に出会った人は幸せだ、まだ見てない人は一刻も早く見てほしい。