もうすぐ梅雨も明け、晴れ渡る空と、照り付ける太陽の季節、『夏』到来ですね。私は夏生まれのためか、夏が来るとわくわくして「なにしようかな♪」と楽しいイベントをいろいろ考えてしまいます。今月のサニーサイドでは、そんな私と、三人の娘たちの小さい頃のエピソードを交えながら、7月ならではの行事と季節の遊びについて紹介させていただきます。

 

七夕(たなばた)

「7月の行事は?」と聞かれると、まず思い浮かべるのは『七夕』ではないでしょうか。7月7日に行われる、奈良時代から続く日本の伝統行事で、中国の「乞巧奠(きっこうてん)」がもとになっています。牽牛(彦星)・織姫が年に一度、天の川を渡って再開するというロマンチックな伝説が有名ですね。もともとは、旧暦の7月7日に庭先の祭壇に針や織物、書などを供え、芸事の上達を星に願った秋の行事だったそうです。

現在では、夏の初めのこの時期に、短冊に多種多様な願い事を書いて、色とりどりの飾りと一緒に笹竹に飾ります。夏の青空に映えて、目を楽しませてもらえますね。

我が家では、誰が考えたのか、三人娘と近所の幼馴染が一緒になって、庭のプランターで植えていたアスパラガスの葉に、願い事を書いた短冊やテルテル坊主、折り紙で作った飾りを飾っていました。(確かに、この時期アスパラガスの茎が伸び、葉がふっさふっさになり、ちょうど良い笹竹がわりになっているけどね・・・。)

「おこづかいがふえますように。」「お母さんの唐揚げたくさん食べられますように。」(うんうん、ほほえましいお願いだね。)

「新しい自転車買ってもらえますように。」(おっと、大きく出ましたね。)

「〇〇君のお嫁さんになれますように。」(お父さん、事件です!)

皆さまは、どんな願い事されますか?

 

海遊び(林崎・松江海岸にて)

7月になると海水の温度も上がり、海遊びが楽しくなりますね。

「腕白でもいい、たくましく育ってほしい!」(昭和の某有名ハム会社のCMキャッチコピーを拝借)を子育ての指針にしていた我が家は、山登りや釣り、磯遊びにせっせと出かけておりました。岡山出身の私は、初めて明石の林崎・松江海岸に行ったとき、海の透明度の高さに感動しました!同じ瀬戸内なのに全然違います!内海で波も穏やかで遠浅、自然も多く残っているので、子供と遊ぶにはもってこいの海辺。毎年この時期は毎週のように遊びに行っていました。

とは申しましても、当時夫は仕事が忙しく、ワンオペ子育て中の私一人と、元気な娘が三人。海は危険がいっぱい!!何度も何度も「海は楽しいことがいっぱいだけど、あぶないこともいっぱい。足のつかない深いところまでいかない。お母さんが見えなくなるところに行かない。子供用のライフジャケットとマリンシューズは必ず身に着ける。」など言って聞かせました。しまいには「海はね・・・」というと、続きを子供たちが言ってしまうほど。(これは、私の尊敬する義母が教えてくれたことで、「大事なことは、子供が聞いてなさそうでも何度でも言ってあげなさい。いざというときに、それが子供の命を救うことがあるからね」と。実際、この教えのおかげで次女が命拾いした話は、またべつの機会に!)

このような準備を整えてした海遊びは、シュノーケリングや箱眼鏡で魚を見て回ったり、磯のカメの手(ミョウガガイの一種。美味ですよ!)をとって料理したり、ボート浮かべて漕いだり、浜辺でそうめん食べたり、焼き肉したり、手を変え、品を変え、いろいろな経験が楽しく積めるようにと、いろいろなことをやっておりました(私が一番楽しそうだったとの証言もありますが・・・)。成人した娘たちは「海の潮はべたべたして嫌だったけど、楽しかったわ」「魚おったな~」「知らないおじさんが、たこくれたよね♪」「また行きたいな!」と、たのしかった海の思い出ばなしが尽きないようです。今年は、三人娘を誘って、新しくできた海岸が見渡せるカフェに行って、海辺を散歩しようかなと、思っています。

 

暑くなってまいりますが、この季節ならではの風物詩や季節の遊びをたのしまれて、どうぞ、夏をお健やかにお過ごしください。

 

波の家保育家庭センター  小林