7月といえば祭りが思い浮かびました。そこで日本の三大祭り、天神祭、祇園祭、神田祭の三祭のことを指して呼ぶ場合が多いようです。

お祭りの定義は、「ささげ物をして神様を迎え、おもてなしをして神様と人とのつながりを深める行事」です。ここまでは世界共通です。お祝いの場合は、なにかを祈る場合もあります。

日本では、稲作が行事のベースになってきました。農繫期に入る前の春の祭り、夏の疫病除けの祭り(農作物の場合も、人の場合も)収穫を祝う秋の祭り、来期の豊作を願う冬の祭りなど、四季それぞれにあります。

 

『三大祭りについて』

 

天神祭  

「天満の天神さん」と呼ばれて親しまれている大阪天満宮を中心に行われるお祭り、千年以上の歴史をもっています。

近くを流れる大川に神鉾(かみほこ)を流し、流れ着いた場所で禊(みそぎ)を行う「鉾流神事(ほこながししんじ)」が発祥。

この神事はいまも続いています。

【開催日程】7月21日から7月25日を中心に数日間開催されます。

【開催場所】大阪府大阪市北区天神橋2-1-8大阪天満宮周辺

 

祇園祭  

京都・八坂神社の祭礼です。もともとは平安時代に始まった疫病や死者の怨霊を鎮めるためのお祭りで、明治時代までは祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)と呼ばれていました。

「コンチキチン」というかねの音と、山鉾(やまほこ)に乗った囃子方(はやしかた)の笛や太鼓が流れてくれば、京の街は夏一色。

【開催日程】7月1日から7月31日

【開催場所】京都府京都市東山区 八坂神社、および四条通など

 

神田祭  

「神田明神」の名で親しまれている神田神社の例祭です。本祭、陰祭が年ごとに交互に行われ、本祭は西暦の奇数年に催されます。

徳川家康も神田神社を尊崇し、関ヶ原の戦いにのぞむ際には必勝を祈祷したとか。偶然にも例祭日である9月15日にみごと勝利したため、徳川幕府の守り神として篤い崇敬を受け、神田祭は縁起の良い祭礼として盛大に執り行われるようになりました。

【開催日程】5月15日を中心として数日間(本祭は西暦奇数年に開催)

【開催場所】東京都千代田区外神田2-16-2神田神社周辺

 

皆様の近くでも今年から多くの行事が再開すると思います。調べてから行くことで新しい発見ができるかもしれません。今この時を日々大切に過ごして頂ければと思います。

 

高校 蘆田