とうとう始まってしまった。
2021年雪組公演。
これがトップコンビの退団公演と思うと切ない。
でも、この状況下でも開演できたのは喜ばしいことだ。千秋楽まで無事に完走できることを祈ります。



正月🎍飾りのあるうちに観劇することができました。










♬音符が踊っています。

少しネタバレあります。

作・演出は、上田久美子先生。
ベートーヴェンを望海風斗、ナポレオンを彩風咲奈、ゲーテを彩凪翔、謎の女を真彩希帆が演じます。
最初の場面でモーツァルト(彩みちる)、ヘンデル(真那春人)、テレマン(縣千)が出てきて、「天国か地獄かどっちに行くのか長いこと待たされている」と言う。
どんな展開になるのだろう。
コメディーじゃないよね。
ドキドキワクワク💓だった。
そこでベートーヴェンの指揮する交響曲「英雄」が鳴り響く。
オーケストラピットに演奏者がいないので(録音演奏)
セットとして見せるのは面白い試みだった。
ベートーヴェンが指揮をして演奏者と一体となっていたのは、よかった。


ストーリーは、やはり、シリアス路線だった。

ナポレオンに憧れるベートーヴェン。
ゲーテとも親交があったベートーヴェン。

私は、ベートーヴェンのことを「運命」や「英雄」
「歓喜の歌」の作曲者ぐらいとしか知らなかった。
耳が聞こえないと言うことは、知っていた。
そんなにナポレオンに憧れていたなんて知らなかった。

苦悩に満ちたベートーヴェンの表情。

私の知っている望海風斗のハッピーな役は、能天気な探偵ジム(「ケイレブ・ハント」2016年11月公演)だけだ。他には観ていないから。
大劇場で主演でコメディーが観たかった。
早霧せいなさんの「幕末太陽傳」のような。
コメディーやハッピー路線もいいと思うのだが、
背景が薄幸やアウトローが
とても似合うのは否めない。

圧巻は、望海風斗の歌唱に尽きる。
もう聴けなくなると思うと寂しい。
もちろん、真彩希帆も素晴らしい声だ。
彩風咲奈、彩凪翔、他雪組みんなも素晴らしい歌唱だった。

ショーは、生田大和先生が初めて担当する。
生田先生と言えば、シェークスピアやロベスピエールのような歴史上の人物を主役にしたストーリーが得意かな、と思っていた。
ショーもストーリー性が高かった。
「シルクロード〜盗賊と宝石〜」
青いダイヤモンドと盗賊の出会いから始まり、シルクロードを旅して、その旅の果てには…


砂時計と砂。



この公演で応援している彩凪翔さんが退団します。
なぜ今?
いや、きっと前から決めていたのでしょう。
それがたまたまコロナ禍と重なっただけ。
退団者に幸あれと、エールを送ります。
今までありがとうございました。
サイコー雪組‼️

最初にも書いたけど、重ねて、どうか千秋楽まで無事に完走できることを祈ります。