9月9日TRUMPシリーズの「マリーゴールド」を観劇した。
幸いなことにマチネ、ソワレを体験した。感謝です。
吸血種と人間種は不可侵条約により互いに関りを断ちながら共生する世界(プログラムより引用)のお話。
壮一帆さん演じるアナベルは娘ガーベラ(田村芽実)を愛している。
ガーベラは、アナベル(人間種)が吸血種と交わり生まれた混血種(ダンピールと呼ばれる)である。
ダンピールは、両種族から忌み嫌われ迫害されている。
それゆえ、アナベルは、ガーベラを屋敷の中に閉じ込め、外の世界から遠ざけている。
そして、アナベルは、トランプと呼ばれる吸血種を探している。
トランプは不老不死の力を持っているから。
繭期(人間では思春期に当たる)を超えて生きていられるダンピールは、希少な存在である。
ダンピールは、短命なのだ。
我が娘を救うためにトランプを探している。
アナベルの愛は、娘ガーベラを長生きさせたい。
短命な娘を助けたい。
ヘンルーダ(吉野圭吾)は、たとえ短命であってもしあわせだったと思えるようにガーベラを愛そうとする。
幼馴染で医師であるヘンルーダこそガーベラの父なのだ。
ガーベラは、たとえ短命であっても愛する母アナベルといっしょに暮らしたい。
アナベルの妹エリカ(愛加あゆ)は、ガーベラを憎んでいた。
ガーベラが生まれたことで姉アナベルが変わってしまったからだ。
エリカはアナベルを慕っていた。
愛の形が問われる。
生き続けるべきか、否か。
愛すべきか憎むべきか。
小説家アナベルのファンと称して近づいたソフィー(三津谷亮)は、
永遠の時を生きるトランプだった。
母と引き離されそうになってガーベラは、ソフィーに言う。
「永遠の命なんてくそくらえだ」
ソフィーは、愕然とする、くそくらえ、だって。
それぞれの愛が語られる。
役者達の熱量が非常に高く、圧倒的な生のエネルギーを感じる。
クライマックス
愛するガーベラを殺害しようとするアナベル、
アナベルは、ソフィーに噛まれて主従関係が生まれてしまったからだ。
ソフィーの命令にアナベルは抗おうとする。
対峙する母と娘。
(公演が終わったのでネタバラシ多数でした。)
壮一帆の役者魂が問われる作品だと思う。
母の愛が、痛々しい。
生き続けることがしあわせなのだろうか?
総スタンディングオベーションの中、壮一帆演じるアナベルは、ゆっくりと去って行った。
急遽決まったスペシャルなカーテンコール。
私たちファンをハラハラドキドキさせながらも
壮一帆の応えは、さらに高みへ向かう。
今までに観たことのない世界観の舞台に最初は戸惑ったけど。
「マリーゴールド」に関わったすべてのみなさま、感動をありがとうございました。
作・演出 末満健一


