6日午後4時より、入間市市民会館で、手塚治虫原作の漫画「ブッダ」をミュージカ化した作品が、仏教伝道協会などの後援、全日本仏教会などの推薦により『劇団わらび座』により公演されました。
古代インド北部のシャカ族の国、マガダ国の王子として生まれたシッダールタが不幸と争いに満ちた世の中に悩み、国を捨てて修行の旅を続けるなかでのエピソードをミュージカルで表現していました。
女盗賊のミゲーラ、国を滅ぼされ復讐に生きるタッタ、隣国コーサラ国の無理強いに王女の替え玉とされたスードラ(インドのカースト制の最下層民=奴隷)のアグリと母が奴隷だったことに悩むルリ王子、心は優しいがその大きな風体で恐ろしがられているヤタラなどが織りなす人間模様、世の中は怖ろしく悩ましいが生きるエネルギーに溢れています。
アグリの遠藤浩子さん
ヤタラの岡村雄三氏
クライマックスでは、「生老病死」への悩みも怖れもみんな自分の内にあると知ったブッダが悟りを開き光に溢れる様が熱演されました。
2時間余りのミュージカルでシッダールタが悟りを開くまでを要約することは不可能ですが、その一端は窺い知れました。