東日本大震災記録絵画展 | 並木正芳オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 2日から8日まで、所沢市民ギャラリー(市役所1F)で、東日本大震災の惨状を油絵で記録して多くの人びとに伝えようと展示会をされている画家がおられ、ご案内状をいただきましたので拝観しました。


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 この画家は、所沢市在住の鈴木誠さんで、ご自身も岩手県水沢市に生まれで、その後所沢に転居し、所沢市美術連盟会長なども務められた倉橋寛先生に師事しながら画家を志して来られましたが、3月11日の大震災の惨状や悲劇にショックを受けて、4月25日から5月5日までの連休に現地に赴き、その後勤務先を退社して、がれきの現場で被災者の方々とも話し合いながらキャンバスに向かい、現地で作品を仕上げたとのことです。


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初めは被災者の方々の心を傷つけるのでないかと危惧されましたが、「多くの方々に現地の状態を知ってもらえる」と感謝され、何回も現場に行って描かれました。

 被災地の惨状だけでなく、その中でも咲いているコスモスなどの花々や大津波に耐え残った大船渡市三陸町越喜来の「ポプラの木」の命の力強さなども描かれておられ、とても感動しました。


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 私も被災地へはボランティアとして出かけましたが、津波を耐えた「高田松原の一本松」は、ニュースなどになり知っていましたが、「越喜来のポプラの老木」は存じませんでした。

 この木は、熊富酒店のお祖母さんがお嫁に来た頃植えられ、老木となったので何度か切ってしまおうという話も出ましたが、切られずに残り、大津波が襲来し、ここにあったはずの町は一軒も残らず跡形さえ消えたのに、この木だけが残されていたという不思議な木です。

 一本松は枯れてしまいましたが、このポプラの木は今も新緑を芽吹いているとのことです。

 近い日にこの地を訪れてみたいと思うとともに、復興計画の中で、この木が伐採されること無く、いつまでも緑の葉を茂らせるよう鈴木さん同様に私も望んでいます。