前議員会総会・講演会 | 並木正芳オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 衆議院前議員会の総会が、15日午後から、第一議員会館の大会議室で行われました。昨年末の総選挙により、80余名の現役復帰があった反面、落選や勇退で、280名もの新会員が入会したとの報告があり、ここ何回かの総選挙での振り子現象の凄まじさを改めて感じました。

 人事では、16年にわたり会長を務められた田村元(はじめ)元衆議院議長が勇退され新設の名誉会長に就任、綿貫民輔元議長が新会長となられました。


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 講演会は、毎日新聞の政治記者として活躍された政治評論家の岩見隆夫氏により行われました。


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 岩見氏は、ご自身は満77歳ということですが、「国会では77歳以上は、都知事から衆議院に返り咲いた石原慎太郎氏など衆議院で2人、参議院で5人の7人しかおらず、65歳以上でも135人(18%)と少なすぎるのではないか。」

 「以前田村氏から『近頃の政治家はリーダーシップに欠けるばかりか、東条英機と西城秀樹を間違えるような若い政治家がいる。代議士であって代議士でない。』との嘆きを聞いたが、この難しい時代には、経験と見識を持った政治家が必要で、社会の人口比例からしても、65歳以上の議員があと100人は必要だと思う。」

 「憲法96条改正が議論されているが、自分は賛成である。9条については、これまでとこれからでは日本を取り巻く環境も違う。『戦争はしてはならないが、それ以上に、他国の侵攻に負けてはならない。』と痛切に感じる。」

 岩見氏は、旧満州の大連で生まれ、敗戦を経験した苦しみから、「専守防衛をもっと確実にするために9条を変えるべきで、楽観主義が破滅に繋がることのないよう、現実を直視し、96条のハードルを下げるしかない」などと50年の政治記者の経験を踏まえて述べられました。

 参議院選挙が迫ってきましたが、有権者の皆様が様々な日本の課題を真剣に考えてくださるよう願うものです。