教える人 | tamtammyのブログ

tamtammyのブログ

小6男子(2019年高2になっています。)ひとりっ子を子育て中の平凡な日常を送る主婦です。特殊な専門職についています。

テーマは、身の回りに起こった面白い事や考え込んだ事などです。

(以降、プライバシーを守るために少しフェイクを入れます。個人や団体は架空のものです。それ以外はありのままばか正直に書いてゆきます。)


先生との出会いは、まだ彼が、音大を卒業したての頃だ。ある日の土曜日、いつも通う音楽教室に見知らぬ若い男がいるのに気付いた。もう10年以上も前の話になる。大手音楽教室は系列の音大の卒業生を中心に経営されており、卒業生を中心に雇用する事で知られている。その人も他の先生に敬語を使って話をしていたし、ああ見学生かな。学生さんだろうかと少し考えた。音大生特有の..と言っては大変失礼だが、少し排他的な雰囲気のある地味な男だった。


小さい子供用のいすに座り、手帳に熱心にメモを取っていた。がっちりとした。というよりややぽっちゃりに近い体格でちょっと真面目そうな白いワイシャツにアンバランスなよれよれのデニム。窮屈そうに小さいイスにすわっている姿を見て思わず笑ってしまった。


楽器は何だろうと思った。