302 「波の家メソッドについて」~こどもセンター・アスペの療育方針~ | 明石市、加古川市の放課後等デイサービス、児童発達、障害者施設、兵庫明石高等学院の波の家福祉会理事長ブログ

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兵庫県 明石市・加古郡播磨町にあります、大久保駅前保育所・波の家・アスペ 波の家こどもセンター 理事長 のブログです


「波の家メソッド」の3つの基本 は、



1)運動



2)課題



3)言葉



です。



この3つの基本を、スタッフ個人の技量にあまり頼る事なく 「しくみ」 とし、



きっちりとした「カリキュラム」を作り、



ひたすらくりかえす事を基本とします。




わかりやすい話をします。



ある町に、A店とB店という、2つのレストランがありました。



A店はとても腕のいいがんこなシェフが、こだわりのおいしい料理を、



弟子も沢山いるのですがほとんど1人で作っていました。



とても、繁盛しています。




B店もおいしいのですが、正直、A店には味では勝てません。



だから自分1人では限界だと思って、



他のスタッフでも自分と同じ味が作れるようにレシピを作ったり、



サービスのマニュアルを作ったりして、



自分がいなくても常に一定の味とサービスを提供できるように



努力していきました。





数年後、転機が訪れました。



A店はシェフが病気になって、料理が作れなくなってしまい、



お弟子さんたちではどうする事もできず、結局つぶれてしまいました。



逆にB店は、レシピやマニュアルのおかげで



常に一定の味とサービスが提供できるようになり、



どんどんお店を増やし、繁盛しています。




つまり、何を言いたいのかというと、



我々の目指すのは、B店だということ。



療育というものをシステムとして作り上げていく事を目標とします。



当然、施設ですから、人の入れ替わりや個人の技量に差があります。



ですから極端な話、入って1ヶ月の保育士さんでも、



このプログラムさえすれば一定の療育の効果があるというシステムを



作り上げる事です。



そのため我々では、



あえてかなりの知識と経験が必要とされる行動療法的な事は、



最小限にとどめています。



代わりに、「運動」 「課題」 「ことば」 の 3つにしぼり込んで、



それぞれ独自の「運動カリキュラム」を作ったり、



誰でも利用できるように、「療育教材」 「療育教具」 を導入したり、



「言語プログラムのソフト」や、「I‐pad」を導入し、



言語聴覚士さんや臨床心理士さんのような専門家に頼るだけでなく、



普通の保育士さんがすぐにでも実践できるような



「カリキュラム」 「マニュアル」 を作っています。



「マニュアル」 というと聞こえは悪いかもしれませんが、



常に試行錯誤を続けながら進化し、



より良いものを作っていきたいと思っています。




我々のカリキュラムについては、その一部を



「療育教材・教具紹介」 や 「運動カリキュラム」 で



ご紹介していますし、



パソコン用の療育ソフトも公開やレンタルをしていますので、



参考にして下さい。




「波の家メソッド」=「療育のしくみ作り」 



と考えていただいて結構です。




波の家福祉会 理事長  伊藤 隆