6.「僕は センセイなんかじゃない」 | 明石市、加古川市の放課後等デイサービス、児童発達、障害者施設、兵庫明石高等学院の波の家福祉会理事長ブログ

明石市、加古川市の放課後等デイサービス、児童発達、障害者施設、兵庫明石高等学院の波の家福祉会理事長ブログ

兵庫県 明石市・加古郡播磨町にあります、大久保駅前保育所・波の家・アスペ 波の家こどもセンター 理事長 のブログです


僕は一応「イトウセンセイ」と呼ばれることが多いが

「センセイ」と呼ばれる事にはすごい抵抗がある。

なぜなら、僕のイメージする「先生」と

僕自身の資質、人格とあまりにも大きくかけはなれているからだ。



先日も、保育所の行事で保護者の方から

「どうして、園長先生のあいさつがないの?」というお声を頂いた。



一般の園長先生なら

例えば「みんなよくがんばったね」、「一生懸命にやる事が大切なんだよ」、

「一等賞になった人も、そうでない人も結果なんてどうでもいいの。

がんばる事に意味があるので」、

「みんな仲良く、楽しく、平等に・・・」 etc・・・。

こういった事を話すのだろう。


しかし、僕にはこんな話はどうしてもできない。

なぜなら、現実はだれもが、仲良く、楽しく過ごしているわけではないし、

人間が平等だなんてありえない。


貧富の差、容姿の差、能力の差は歴然としているし、

いくら一生懸命やっても結果がともなわなければ、

現実の世界では誰も相手にはしてくれない。

こういう事を言える「先生」といわれる方は、ある意味エラいと思う。



しかし、どうしても自分で思ってもいない事を、

子供に伝える事は僕にはできないのだ。


先日も保育所の遠足で行った須磨水族園で、

恐るべき光景を目のあたりにした。


ちょうど、遠足のピーク時で

たくさんの保育園や幼稚園、小学校の子供達が来ていたが、

そのうちのひとつの小学校があまりにもひどかった。


多分、小学校1年生位の子供たちだが、

園内を走り回るわ、大声を出して騒ぐわ、手に負えないのだ。


うちの子供たちにぶつかってけがさせられそうになるわ、


フェンスから身を乗り出して、


いつ事故が起こってもおかしくない悲惨な状態だった。

どうも、園内を自由見学しているらしく、

みんな地図を片手に、


決められたポイントを自由に回っているようだった。


一体、引率の教師は何をしているんだとギモンに思っていた。

すると、屋外のカフェコーナーに、ジュースを飲んだり、

タバコをふかしてぼんやりしている、

何か場違いのオッさんとオバさんのグループがあった。

どうもこいつらがその小学校の教師らしいのだ。


僕は頭にきて、厳重に抗議をしてキレまくった。

そして、どこの学校かと問い出してさらにビックリした。

すぐ近くの小学校だった。あきれはててしまった。


神戸や姫路やいろんな所から来ていたが、

よりによってサイアクの所が


明石のそれもすぐ近くの学校とは、

情けなくなってしまった。



こんな連中でも、


生徒や保護者の前では言っているのだろう。




「よくがんばったね~」。


僕にはできない。