渋谷ではたらく社長の告白

  藤田 晋  投稿日:2012年 4月28日(土)23時49分46秒
 
  藤田氏は子供のころ、サラリーマンの父をみて、将来は会社経営をすると考えていた。学生時代に偶然であったバイト先の先輩には、今、夢のために行動を起こすのか、自分の店に就職するのかと・・問われ、学生時代に自分の夢を明確に設定している。「21世紀を代表する会社をつくる」と。そして、これが変わらぬ人生目標になっている。

学生時代に営業のアルバイトをしているが、そこで毎日隅から隅まで「日経新聞」を読むようになり、さらには、「日経ビジネス」までも読んで幹部との会話ができるようになったとのこと。

就職が決まった時の藤田氏の思いは、明確な目標に基づき、できる限り早く、実績を積み上げて行かなくてはならないと考え、ハードに働いている。朝早い時間も土日の時間も、仕事がなければ自分で探してでもやっている。さらに・・振られた仕事も、断ったことがないとのこと。
「ぜひ、私にやらせてください」・・貪欲な新入社員であったのだ。

新入社員の年に、1日も休まず働き続けたとのこと。藤田氏自身には頑張っていたという認識はなく、仕事に「ハマっていた」と表現している。
この当時のモチベーションの支えは、毎月・毎月、自分の目標を達成することだったとのこと。
そして、これは自分の将来に対する先行投資と考えていたとのこと。
(並のサラリーマンなら40過ぎて考えるようなことを24にして考え、そしてそれを徹底して実行している、これが・・若くして社長になった主因だと思う)

仕事をこなすうちに成長し、成長したから実績が生まれ、実績が生まれるからまた仕事が増えるという好循環に1年目にして乗ることが出来たとのこと。(入社1年目にして、フィードバックループ現象を体現している)

1年目に優秀な成績を残す中で学んだことは、仕事は一人でやるのではなく、チームとして結果を出さなくてはならない。個人プレーに走って周りに迷惑をかえるような人は決して優秀とは言えないと、1年目に理解している。
社長就任時の給料は30万円、週110時間労働で、月に440時間以上働いていたとのこと。

藤田氏はインテリジェンスに入社した年に、社員が10名もいない会社では優秀な社員が採用できないのに、インテリジェンスが急成長を遂げているのは、採用に非常に力を入れており、他社よりも明らかに優秀な社員が入社し、その社員が高い士気で頑張っているからだと気づいている。採用力=競争力である。

起業後のサイバーエージェントでも、ハードワークカルチャーが残っており、当時は365日24時間誰かが会社で働いていたとのこと。

上場前の一定期間は「サイレントピリオド」と言われ、証券取引所に提出する書類に書いてない事業は控えねばならない。当時のIT業界はドッグイヤーで人間の7倍の速さで過ぎていく状況であった。

銀行や証券会社からの上場祝いは・・何故か、壺というのが常らしい。
藤田氏や上場後に外資系金融から破格の年収の社員を採用したが、「社長、何を自分に期待しているのか」と問われて考えている。仕事は与えられるものではなく、自分で作っていくことが常識であったとのこと。(正に、現在の自分も仕事は自分で作るげきだと考える)

藤田氏は、常に直感で正しいとおもったら、まず決断し、その後で行動しながら考えるとの事。また、藤田氏の性格をよく表しているのは、マラソンにランナーズ・ハイというのがあり、最も苦しい峠を越えると、どれだけでも走れる感覚に陥るというが、彼は・・高い目標が達成されると、また別の目標を立てて頑張ってしまうらしい。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
上場前の一定期間は「サイレントピリオド」と言われ、証券取引所に提出する書類に書いてない事業は控えねばならない。