リーダーになる人に知っておいてほしいこと

  松下 幸之助  投稿日:2010年 7月17日(土)09時22分39秒
 
  松下幸之助氏の言葉を書にしたもの・・何冊か読んできたが、今思うに松下氏の言葉、そのひとつ一つは、仕事に直結するものではない。
しかし・・人間力、人格、人間性を高めるにおいて、教える事が出来ない、、難しいものを「悟りなさい」と言うことだと思う。では、今回の渉猟のなかで「悟った」ことを記しておこう。

PHPはピース&ハッピネス スルー プロスペリティの略だ。繁栄により平和と幸福をもたらそうと言う意であるが、1946年に氏はPHP研究所を設立している。そして、1979年に私財70億円を基金として財団法人としての「松下政経塾」を設立している。

・氏が成功できたのは、最初にこれをやろうと思ったことは、志を変えなかったからだとのこと。迷う時があったりしても、もうこれしかないと考えて、運命をかけていたそうだ。

・自分が選んだ道において、成功のコツをつかむまで努力をやめてはいけない。成功のコツをつかめば、何をやっても成功する。

◆松下政経塾五誓◆
◎素志貫徹の事
・常に志を抱きつつ懸命に為すべきを為すならば、いかなる困難に出会うとも道は必ず開けてくる。成功の要諦は、成功するまで続けるところにある。
◎自主自立の事
・他を頼り人をあてにしていては事はすすまない。自らの力で、自らの足であるいてこそ他の共鳴も得られ、知恵も力も集まって良き成果がもたらされる。
◎万事研修の事
・見るもの聞くことすべてに学び、一切の体験を研修と受け止めて勤しむところに真の向上がある。心してみれば、万物ことごとくわが師となる。
◎先駆開拓の事
・既成にとらわれず、たえず創造し開拓していく姿に、日本と世界の未来がある。時代に先がけて進む者こそ、新たな歴史の扉を開くものである。
◎感謝協力の事
・いかなる人材が集うとも、和がなければ成果は得られない。常に感謝の心を抱いて互いに協力しあってこそ、信頼が培われ、真の発展も生まれてくる。

・思いは必ずかなう。それは氏が人生を振り返り、力強く言えることだということ。氏の人生において、ほとんど出来ないことはなかったとのこと。
・自分の思いというものは、その思いに間違いがなければ必ず達成できる。

・氏の体験では、やっぱり勝つという執念の強い者が最後に勝つ。90%までそうだとの事。

・やってみないと解らないと言ってやる人がいるが、氏はやってみないと解らないと言う事をやった事がないとのこと。信じたことだけをやったからで・・行動の善なることを信じてやる。そのための勉強をするのだとのこと。

・百回言っても、耳をかたむけない人がいるとすれば、それは・・耳を傾けない方が悪いのではなく、自分の言い方に、足りない点があると言うこと。それは勉強するしかない。

・進退きわまった時の人間ほど強いものはない。「やらざるを得ない。これをやらなければ明日死んでしまう」くらいの気持ちがあれば、大抵のことは成就する。

・嫌だな、辛いなと思っても、やらなければならない事がある。その、いわば「修行」を捨ててしまうのは、自ら「宝」を捨てることになる。
⇒「つらいなぁ、今日は嫌だなぁ」と思っても、やらないといけないのだ。雨が降ろうが槍が降ろうがやると言う所まで、強いものをもたなければならない。都合の良い時だけ出よう、天気のいい日だけでようでは、修行にならない。
 修行と言うのは、大切なものである。修行をすてるのは、宝を捨てるのと一緒だ。

・何事もやる以上は精魂こめて身につくようにやる。すると掃除のような日常のことでも、十年の間に格段の差が出るものだ。
⇒どんな仕事でも、単純な仕事でも、真心をこめてやらないと具合が悪い。そこから色々なものが生まれてくるのだ。どんなにツマラナイと思う仕事でも、やる以上は精神をこめてやらなければならない。
⇒形式的にやっているだけでは、何も身につかない!掃除から政治はいかにあるべきかと言うことまで発想できる。掃除をしていても、政治の真髄をつかめる人と、単なる掃除で終わる人と、十年の間に格段の差が出来る。

・大きな理想への過程の1コマが、今日の1コマである。

・「言いだしっぺになる」
⇒物事を変えるには「きっかけ」がいる。「これをやるべきだ」「これをやりたい」と言い出すひとになる。その志が、道を切りひらく。

・人間の心は、孫悟空の如意棒みたいなもので、耳の穴にも入るし、6尺の棒にもなる。自由自在なのだ。人間の心はそれだけ伸縮自在で、思い一つで変わってくる。そこで自分というものをどう制御するかだ。自分というものを使いこなすことができなかったら、人を使いこなすことなど出来ない。


●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
◎万事研修の事
⇒見るもの聞くことすべてに学び、一切の体験を研修と受け止めて勤しむところに真の向上がある。心してみれば、万物ことごとくわが師となる。
・嫌だな、辛いなと思っても、やらなければならない事がある。「修行」を捨ててしまうのは、自ら「宝」を捨てることになる。