「社長力」養成講座

  小宮 一慶  投稿日:2009年11月22日(日)08時46分12秒
 
  1.ストラテジー力
・未来は、現在と過去を勉強しなければ見えない。その為には新聞を毎日1面から読む事。 それだけで人より一歩抜きん出ることが出来る。また月曜日の日本経済新聞の経済指標 を定点観測し続けることで、数字が「読める」ようになる。
・自身の経済観を養う為に、現在を知る努力は、経営者の最低限の義務。
・やらなければならない事は皆分かっている。それを徹底して継続できる一握りの人だけが成功する。
・社内会議の途中ならば電話は取り次ぐべきだが、無理ならば・・『申し訳ありませんが、席を外しております。もし、よろしければ御用件を承ります』と答えるように社内で徹底すべき。

2.マーケティング力
・物が売れない理由を考える道具=AIDMA⇒お客様が物やサービスを購入する時の順番
 ⇒お客様が商品を眼にして、購買に至るまでの流れで、どこが途切れているか?を考える。
・A=Attention(注意)、I=Interest(興味)、D=Desire(欲求)、M=Motive(欲求の高まり)、A=Action(行動)
・クレーム対応で大事なのは「自分が思っているより100倍大変なことと思って対応すること」。不満に思っているお客様のうち4%程度しか申し立てない。つまり一つのクレームの後ろには、同じクレームを持つ25人の人がいると言うこと。

3.ヒューマン・リソース・マネジメント
・和気藹々を優先すると、最も実力のない人に組織のベースを合わせることになる。和気藹々よりも切磋琢磨だ。
・電話に出たら、『有難うございます。昭和食品工業総務課、小林です』と言うように受ける。

4.会計力
・売上高=お客様に喜んでいただいている大きさ
・利益=会社、従業員、社会を良くするためのコスト
・貸借対照表のビューポイントは
①「自己資本比率」で 中長期的安全性を見る。
②「流動比率=流動資産÷流動負債」で 短期的負債返済能力を見る。
 (120%位で安全)
・「自己資本比率」や「流動比率」よりも「手元流動性」の確保が優先。
・企業の価値=将来のキャッシュフローの現在価値-有利子負債
・あるべきROA(資産利益率)は営業利益ベースで5%


5.リーダーシップと人間力
・何かに役立ちそうな事を、素直に「やろう」とまず「思う」ことが大切。
・松下幸之助から「ダム経営」の話を聞いた聴衆が「どうすればダム経営が出来るようになるか?」と聞いた時、松下氏が「ダム経営をしようと思うことだ」と答え、期待を裏切られた様子であった。しかし一人の若者は、自分の町工場でダム経営をしようとした。
 これは後に、京セラの創業者 稲盛和夫氏が著書に書いている事だが、素直さが大切と言う例えになる。
・リーダーが物事を判断する時の基準は「会社にとってどうか?」と言うこと。「自部門にとってどうか?」ではない。
 役員ならば、会社全体がよくなることを考えなければならないのだ。
・リーダーは、『現在より未来』『表面より本質』『自分より他人』『順境より逆境』を優先して考えるべき!!
 リーダーとして考えるべき優先順位がわかると、何を考え、どういう意思決定をすれば良いかが、分かるようになる。



●● ピークパフォーマンス方程式 ●●
・物が売れない理由を考える道具が=AIDMA。
 A=Attention(注意)、I=Interest(興味)、D=Desire(欲求)、M=Motive(欲求の高まり)、A=Action(行動)
・リーダーの判断基準は、『会社にとってどうか』『現在より未来』『表面より本質』『自分より他人』『順境より逆境』を優先して考えることだ。