氷川清話

  勝 海舟  投稿日:2009年 8月 5日(水)23時54分39秒
 
  『氷川清話』との出会いは、森信三(修身教授録)や新将命(伝説の外資トップが説くリーダーの教科書)その他、心眼力の野口嘉則氏、勝間和代氏、小宮一慶氏等数々の著名人が推挙しており以前より興味があり購入に至った。海舟といえば、幕末の戊辰戦争の際、江戸幕府側を代表して新政府軍の西郷隆盛と交渉し、江戸の無血開城を実現した人・・・。

戊辰戦争(ぼしんせんそう、慶応4年/明治元年 - 明治2年(1868年 - 1869年))は、王政復古で成立した明治新政府が薩長土肥の軍事力を用いて、親江戸幕府勢力(佐幕派)を一掃した日本の内戦。慶応4年/明治元年の干支が戊辰だったことからこの名で呼ばれる。

読み始めて見ると、海舟氏のべらんめぇ調の語り口と凡そ100年前の文体もあってか私には少しなじみ難さもあったが何とか読了することが出来た。その中の、エッセンスを以下に記す。

<人間の相場>~履歴と体験
おれなどは、生来人がわるいから、ちゃんと世間の相場を踏んで居るよ。上がった相場も、いつか下がる時があるし、下がった相場も、いつかは上がる時があるものさ。その上がり下がりの時間も、長くて十年はかからないよ。それだから、自分の相場が下落したと見たら、じっとかがんで居れば、しばらくすると、また上がって来るものだ。・・・
世間の相場は、まあこんなものさ。その上り下り十年間の辛抱が出来る人は、そなはち大豪傑だ。おれなども現にその一人だよ。

<島津斉彬>~人物評価
斉彬は薩摩藩主で、幕末随一の名君だとの評判が高い人物。その斉彬から、海舟が教えて貰った2つのことを紹介している。
それは、人を用いるには、急ぐものではないという事と、一つの事業は、十年経たねば取りとめの付かないものだと言う事。


●●ピークパフォーマンス方程式●●
人生の相場については、落ち込む事があったり、人が落ち込んでいるときのアドバイスに使える。また、同意的によく聞く「人生雨の日もあれば、晴れの日もある。曇りの日もあれば、ざあざあ降りの日もどしゃぶりの日もある」・・?を、心のベースにもっておけばどんな時にも、へこたれずに頑張れる。よく覚えておこう。