2024年6月26日。
西村慎太郎です。
浪江町域の近代の先生について、昭和3年(1928)福島県教育新聞社編『福島県教育名鑑』(福島県教育新聞社、1928年)から検証しています🤩
余談。
長々と浪江町域の近代の先生たちを見ています。
実はひとつの眼目があって、なかなか多くの大字誌の中で女性をはじめとして「個」が登場してきないのですが、これは資料そのものに記載が少ないという点があるので、このこと自体重要な視角であり(ジェンダー的にも重要であり)、意図的に「個」を取り上げていきたいと思っています。
今回は大和田信夫・大友正です。
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大和田信夫
明三七浪江町生。昭三卒業専攻科歴史圖手科在學
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大和田信夫とは、明治37年(1904)浪江町生まれ。昭和3年に卒業しているようですが、師範学校なのかどうか不明。また、当時は歴史科や図画・手工科に在学しているという方です。これ以上の記述がないので詳細は不明。
次は大友正。
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大友正
相馬郡福浦村(明一六生)
新山小學校訓導國史主任。検定尋正専正。苅野浪江大堀を経て新山校に至る。著書家の礎目下草案中(趣味)農業及園藝經濟等
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大友正は、明治16年に相馬郡福浦村(現在の南相馬市小高区南東部)生まれ。尋常小学校本科正教員の免許(尋正)、学科に応じた免許(専正)を持っているようです。苅野・浪江・大堀小学校を経て、新山小学校の先生で国史(日本史)主任に就いています。新山小学校とは、双葉町立双葉南小学校のことです。
「著書家の礎」って何だか不明ですが、何か教案的なものを作成しているのかもしれません。あと、趣味の農業、園芸までは分かるけど、経済って何だろう??