調査日誌227日目 -昭和3年の浪江町域の学校・教員⑧ 浪小訓導の阿倍虎雄- | 『大字誌 浪江町○○』調査日誌

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旧「『大字誌浪江町権現堂』編さん室、調査日誌」のブログ。2021年3月12日より『大字誌 浪江町権現堂』(仮)を刊行すべく活動をはじめました。2023年11月1日より町域全体の調査・研究のため新装オープン。

2024年6月16日。

 

西村慎太郎です。

浪江町域の学校について、昭和3年(1928)福島県教育新聞社編『福島県教育名鑑』(福島県教育新聞社、1928年)から検証し、前回の津島尋常高等小学校で全部検証が終わりました。そして、『福島県教育名鑑』には教員も記されていますので、本日からは先生たちを確認してみたいと思います🤩 もしかしたら実際に習った方もいらっしゃるかもしれませんね🤩

 

本日は阿倍虎雄についてです。

 

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阿倍虎雄

 雙葉郡幾世橋村(明二六生)

浪江小學校訓導農商補習助教諭體操主任。大正六栃木師範卒業那須郡西那須野南校に在職せり

 

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阿倍虎雄は明治26年(1893)幾世橋村(現在の浪江町大字幾世橋)に誕生しました。大正6年(1917)に栃木師範学校(現在の宇都宮大学の前身)を卒業後、西那須野南校(現在の那須塩原市立南小学校)に在職し、浪江小学校に勤務することとなりました。

 

興味深いのは、当時、浪江小学校には補習科があり、農商補習科の助教諭を務めていました。以前のブログで紹介した「東部海岸筋に重鎮たる」と評され、浪江町で精米業・肥料商・牧畜家・養鶏家・菓子商を営んだ常盤今朝吉も補習科出身でしたね。詳細は拙著『「大字誌浪江町権現堂」のススメ』(いりの舎、2023年)の「調査日誌(勉強中)84日目 -「東部海岸筋に重鎮たる」常盤今朝吉-」をご覧ください。

 

また、阿倍虎雄は体育の先生も務めていました。