調査日誌204日目 -浪江町の木炭商⑩ 大正時代に小丸から浪江駅へ運ばれた木材・薪- | 『大字誌 浪江町○○』調査日誌

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旧「『大字誌浪江町権現堂』編さん室、調査日誌」のブログ。2021年3月12日より『大字誌 浪江町権現堂』(仮)を刊行すべく活動をはじめました。2023年11月1日より町域全体の調査・研究のため新装オープン。

2024年5月23日。

 

西村慎太郎です。

ここのところ近代の浪江をとりまく木炭産業について検証しています。前々回から大正11年度の東京大林区署『林産物売払予告』(東京大林区署、1922年)を見ています。この書には東京大林区署が管轄した小林区ごとに木材の特徴が記されています。

 

本日は大字小丸字入北澤から伐り出された木材・薪について検証してみたいと思います。

 

大字小丸字入北澤については1つの林小班があり、「三九、と全」と称されていました。

 

樅 4本 用材37石

赤松 6本 用材37石

桜外三 120本 用材598石

雑木 2144本 薪1200石

大正11年7月売り払い

林地ヨリ二十町ハ木馬出シ、浪江町へトロリー二里半

 

小丸から浪江へは馬車ではなく、トロリー(電線に電気を通す)として走っていました。