調査日誌193日目 -室原の古舘趾③- | 『大字誌 浪江町○○』調査日誌

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旧「『大字誌浪江町権現堂』編さん室、調査日誌」のブログ。2021年3月12日より『大字誌 浪江町権現堂』(仮)を刊行すべく活動をはじめました。2023年11月1日より町域全体の調査・研究のため新装オープン。

2024年5月12日。

 

ブログの内容の前に「第9回浪江を語ろう」のご紹介。

すでにこちらのブログでも述べていますが、当日参加者の定員が間もなく締め切りになりますので、ご参加頂く方は参加申し込みを西村か、いりの舎三原さん宛にご連絡ください。

 

西村 s.nishimura@nijl.ac.jp

いりの舎(三原) irinosha@gmail.com

 

 

さて、2回にわたって室原氏の居館である室原村の「古舘趾」について『奥相志』(東京大学史料編纂所蔵写本4141.26-20。原本は相馬市指定文化財)から見てみました。

 

西村のFacebookにもコメントがありましたが、具体的な場所について奈良文化財研究所によるサイト「文化財総覧WebGIS」で確認してみたいと思います。

 

この「文化財総覧WebGIS」とは、全国の文化財に関するデータを取りまとめて地図上に指し示すことができます。そのデータ数は 約 61 万件と紹介されています。

 

詳細は奈良文化財研究所のブログをご覧ください。

 

 

「文化財総覧WebGIS」で「室原館」を検索すると、以下のように位置が記されます。

 

 

もう少し拡大すると、以下の場所です。

 

 

以上の地図のオレンジ色の箇所が室原氏の居館があった「古舘趾」と称された遺跡に当たります。ここは現在の大字室原字山田に当たります。右側の南北に走る道路は県道35号線(いわき浪江線)、さらに右側には常磐道の浪江ICが見えます。

 

なお、2023年に開催された内閣府の住民説明会資料「浪江町の復興・再生に向けた取組について(特定復興再生拠点区域の避難指示解除に向けて)」を見る限りでは、ギリギリ室原の特定復興再生拠点には含まれていない模様。

https://www.town.namie.fukushima.jp/uploaded/life/32810_124517_misc.pdf