スイミングスクールや
ジムの近くを通り過ぎるとき、
いつも決まって中学の頃を思い出す。
塩素系の、あの独特な臭い。
放課後、毎日泳いでいた。
0.01秒でもタイムを縮める為に、
ヘトヘトになるまで泳いでいた。
目差すものがあると、
人は想像以上に力を発揮する。
その代わり、目当てを見失うと
ただの肉の塊でしかなくなる。
無能の塊になる。
現在のわたしのように。
今でもたまに
無性に泳ぎたい衝動に駆られたりするけれど
色々と億劫で実行することができない。
立てなくなるまで泳ぎこみたい。
今日は体調が悪い。
規則正しい生活を
体に覚えさせなければと本気で思う。
危機を感じている。
出来る努力はしなければならない。
当然の義務だと思う。
少し前から止むことなく雷が鳴り響いてる。
空でライオンが吠えてるみたいだ。
猛獣に見下ろされている。
けれど、わたしは怖くない。