透明 | 雨音..日々綴ル...

雨音..日々綴ル...

頭 の 中 に 彷 徨 う 言 葉 た ち 。 徒 然 な る 想 い を 曝 け 出 す...わ た し の 居 場 所


寒さで目を覚ます、雨の朝。


包むように自分の体を抱きしめる。


肩がとても冷たかった。


毛布に包まり、


微かに聴こえる雨音を子守唄に


また静かに意識を消してゆく。




降り続く雨の中、二度目の目覚め。


温かいコーヒーを淹れる。


食料が尽きていた為、


レインブーツを履き傘を差し、買い物に出た。


いつものように書店に立ち寄る。


雨に関連のある絵本コーナーや、


ズラリと並べられた大人の科学マガジンに心奪われる。


気付いたら、かなり時間が経過していて驚いた。




優しい店員さんのいるスーパーマーケットへ。


お菓子売り場で、食玩に夢中になる。


基本的に精神が幼い・・・。


何十万もするブランドバッグが並ぶショップで


買ってあげるから好きなものを選んでと言われるよりも、


駄菓子屋さんで千円札を渡され


自由に買っていいよと言われる方が、


何倍も嬉しいし、気持ちが昂る。



体のことを考えて栄養を、と思いながらも


インスタント食品ばかりがカゴに溜まってゆく。


己を納得させるかのように、最後に野菜ジュースを手に取った。




透明のビニール傘越しに雨を見ながら、とぼとぼ帰る。


この一粒一粒が


スローモーションのように降ったらどうだろうと考える。


きっと綺麗だ。


雪よりももっとゆっくり舞い落ちて、


透明の粒がキラキラ流れる様を想像しながら歩いた。




明日は、珍しく遠出をする。


自分で行くと決めた。


ぐったり疲れることだろう。




がんばれ。