ジャクソン・ブラウン 西ドイツ生まれ米西海岸育ち
アメリカ西海岸らしいシンガーソングライターで70年代から人気が高まり、80年代は政治的な曲を作り、90年以降政治批判曲を止めました。政治的な歌を連発したのでつぶされたのか、時代の流れ(youtubeでは90年以降の歌はガラクタとか書かれている)でメロディー度外視、歌唱力度外視の時代のせいか分からない。
アーティストらしからぬ、一般人のようないでたちの爽やかなジャクソンブラウン。
彼の83年の愛の使者(Lawyers In Love)がかっこよくて好きだった。エレキギターの「ギュワァ~~ン」ってのも面白く、ツインピークスのオープニングによく使われたのを思い出す。
歌詞は、政治・社会批判だけど、loveとか入れて、少しやんわりさせたような。
ジャクソンブラウンは70年代の後半には、カントリーとかフォークにロック色を混ぜたような ジョン・クーガー・メレンキャップの曲と似ていた(どっちも良い曲だし、歌も良い)。
80年に入ると曲と歌い方が一皮むけたカッコよさが。これはピンになったMJの(ジャンルを超えた今でも古臭くない時代を感じさせない曲の)影響か?と思っている。
83年頃をピークに音楽業界は華やかでバラエティーに富み、今と違っていいメロディーに歌唱力、いい演奏。豊作だった。
そんな時代の曲。
Lawyers In Love、だけじゃなく「For America」もかっこいい。
どちらもドラマチックな部分があるメロディー。
Lawyers In Loveのジャケット 「For America」のアルバムジャケット
満月の脇に高層ビル。水浸しの中を車の上に乗って漕いでいる弁護士。
と
柵で囲まれている自由の女神。
愛の使者(Lawyers In Love)は、歌詞の最後に
「ロシア人たちが逃げたそう。
今じゃそこは全部僕らのもの。
月でさえも手に入れた。
愛の法律家のための行楽地として、もうすぐソ連は解放されるらしい。」
と
尽きない欲のために、根拠なくソ連をたたいている者たちへの批判と、国民の無関心。
国民がかの団体の欲深さに気が付いて、抑止力の一端になればという思いが歌に込められている気がする。ソ連崩壊を予測(崩壊は86年)。
ソ連たたきのしつこさは、今の中国たたきににている。英連邦と米は、中国をより陰険に見せるようにしている。
この歌詞で、邦題は「愛の使者」。すっとぼけ?
甘い声とメロディーの良さでこの曲はヒット。歌詞は理解されずだったらしい。暖簾に腕押し。だから後の「Lives In The Balance」はかなりの直球ストレートになったのかもしれない。
「Lawyers In Love」も 「For America」も
大好きな曲だった。
ジャクソン・ブラウンはデイヴィッド・ゲフィンが自分でレーベルを立ち上げるきっかけになったアーティスト。デイヴィッド・ゲフィンは(前にも書いたけど)ユダヤ系アメリカ人で、MJのエネミーリストに入っていたという噂の方。ブラウンは、90年にレーベルを移動するけどワーナーの傘下でまたオーナーがユダヤ人。
音楽・映画業界もユダヤコネクションを持った大物がとても多い。そうじゃない人を探すほうが難しい。
ジャクソンブラウンは、この業界の大物の配下にいながら この曲の後、アンタッチャブルな存在を批判していった(90年以降は穏便に 70年代のように)。
80年代の曲はかっこいいけど歌詞がかの団体を刺激し、批判されるようになった。ローリングストーン誌も。
後に発表された曲「「Lives In The Balance」では、連合国を動かし、戦争を作り、世界を動かしているかの団体をも名前こそ伏せながら(影)、悪の根源だと明らかにする歌を。
直球ストレートな歌詞で。30代という若さ故できたのか?偉いというか、政治的な正義感が強いのは間違いないだろう。
超の付くスーパースターじゃないから、かの団体に見逃されただろう感じもする。
歌詞は、英語の行どおりの順番で日本語にしていくのが普通ですが、「愛の使者(Lawyers In Love)」の歌詞はこんな感じです。()は私の挿入
”私はこのところの状況についていけない。心も沈まずにはいられない。
ちまたでは人々は、(お気楽なことに)デザイナー・ジーンズが花盛り。
愛の法律家の悲痛な叫びが聞こえるのは自分だけ?(みんなも気づいてよ)
神はアメリカへ美しい宇宙船を遣わす。
彼らは6時に着陸し、私たちがうやうやしく彼らを迎える。。
イエス様が、愛の法律家のメーティング・コールに従っている間に(ここも皮肉なんでしょうが、クリスチャンじゃないのでピンとこない)
「幸福な日々(能天気で欲の?)」にチャンネルを合わせTVを見、トレーで食べながら、第三次世界大戦を待っている。
昨夜の首都ワシントンからのニュースによると、監視の目をかいくぐってロシア人たちが逃げたそう。そうするだろうな。
今じゃ全部手に入れた。
月でさえも手に入れた。
もうすぐソ連は解放されるらしい。そしてそこは愛の法律家のための行楽地になる”
ソ連崩壊まで、映画も音楽もソ連たたき、恐怖をあおっていました。80年代は日本の経済発展で反感を持たせるようなもの、アメリカが世界を救うヒーロー国的なものの多かったなぁ。
バカバカしかったのを覚えている。
ソ連たたき(経済的には日本たたき) :結果 ソ連無血開城 日本産業・銀行を潰して富と技術の吸い上げ
-> 中東たたき(目的の中東で政権交代 達成)
-> 中国たたき進行中(今ここ)。
政権転覆させたい時に西側がとる行為。
ボーン・イン・ザ USA(ブルース・スプリングスティーン)。黒人応援団長だったジェイムスブラウンも、84か85年には、ソ連相手にアメリカが戦って勝つという内容のロッキー4(すべて見ていない)でサントラのリヴィング・イン・アメリカを歌っていた。どちらもヒットした。
オランダ系ユダヤ人のゴルバチョフがソ連の大統領に投入され、宇宙にいち早くいったソ連が何故か原発施設で火事を起こし96年チェルノブイリ原発爆発、その年ソ連崩壊。
中国と言えば、北京五輪の開会式のショーの部分のみ見たけど、芸術的で品性を感じた。エンターテイメントの国アメリカは派手にもユニークにできてもあの洗礼された品は無理ではないかと思った。
駐日米大使はゴリゴリのシオニストのユダヤ人で、ロビイストと認めている人。
そして、「自分が信じていることを理解させる」ことを大事にしているのだそう。正しいことを理解させるではなく「信じていることを」ってのがキー。怖いですねぇ。
ユダヤ人はもはや、表舞台にまで出てきました。
曲に戻して
あえてライブバージョンから。当時の大学生みたいな格好に髪型。気取っていない。
プロモーションビデオ
こちらもかっこいい曲「For America」 これもよく聞きました。
マルコムXも出ています。キング牧師も
アメリカが作ってNHKが流した「カラーで見る1950年アメリカ」に似ているPV
ジャクソン・ブラウン 70年代?
もともとはイーグルス他、アーティストに曲を提供して自分で歌っていませんでした。