スティービーワンダーは、全盲で母子家庭でした。
モータウンレコードのグラディス&ピケッツのメンバーが、ワンダー(未成年)を街中で発掘してモータウンに勧めて契約。既に活躍していた全盲のレイ・チャールズと同じ、盲で母子家庭。
ワンダーを「レイチャールズの未成年」のような位置づけと名打って、モータウンは売り出し(レイチャールズはモータウンでは無い)、ワンダーは人気を得ますが、声変わり期に人気が低迷し、モータウンは契約解除を水面下で進めます。でも、それに反対した女性のおかげでワンダーは契約更新されます。
黒人が所属するレーベルは、当時、大手ではモータウンかアトランティックでした。
そんな頃、グラディス&ピケッツのグラディスがシカゴでジャクソンズ(MJ)を発見し、彼女はMJに驚愕し、早速モータウンに契約すべきだと進言しましたが、未成年だったワンダーを抱えていたモータウンは、社会的に未成年を増やしがたいということで、パフォーマンスを見てもらう機会無しに、書類上(年齢)で却下されました。
1年かかりますが、ジャクソンズの腕前を社長が見ること無いものの、幹部前で披露するチャンスを得たジャクソンズ。立ち会った幹部のスザンヌさんが「絶対契約すべき」とテープを社長に録画を見せに行き、契約となりました。
このように、モータウンでは同士でありながら、売り出しにあたって未成年枠ではダブる存在のワンダーとジャクソンズ。双方、性格が良く、MJの死まで二人は仲のいい同士でした。
目が見えないワンダーはMJのダンスも顔も見ていなかったことでしょうが、一緒に仕事をする機会も度々あり心が通じていたようです。
MJの追悼式で、何人か歌を披露しましたが、ワンダーの歌には感動しました。心がこもっていた。その時にワンダーは2曲を歌いましたが、そのうちの1曲を紹介したいと思います。最初に歌った別の1曲の方はワンダーのお母様が夏に亡くなった時の歌です。MJも初夏になくなりました。
紹介したいのは、They Won't Go When I Go
ワンダーは作詞作曲が出来、何千のうちから厳選してリリースするシンガーソングライターです。
でもこの歌の歌詞はワンダーは書いていません。曲だけです。魂の歌であり厳かな歌詞にマッチした曲。
葬儀の歌だと思いますが、ワンダーの歌い方だと、白人に非道な形で使われている奴隷の死とそれを見送る歌に聞こえます。「行く」の行き先は、「神様のもと」?。
一人あの世歌に旅立つ歌。
この歌の「I」は、MJの追悼式では「MJ」なのでしょう。
ワンダーならではのThey Won't Go When I Go 是非(歌詞付きは最後に)。
MJの追悼式で歌われ、注目された感がある歌。
タイトルは、私が行くとき、彼らは行こうとしなかった(直訳^^;)= 一人であの世に旅立っていく (私流 意訳) 葬儀の歌で、無くなった人「I」と嘆き悲しむ参列者や他者「They」にしているのかなと想像。
この曲、ジョージマイケルGeorge Michaelと ジョシュ・グローバンJosh Grobanにカバーされますが、それについてはいつか書きたい。ジョージマイケルは白人でワンダーのビブラート、うねりなどをそのままただただモノマネをし、全くクリエイティブさの無い仕上がりでした。グローバンのは彼なりの解釈のものでしたが・・・
歌詞付き動画を最後に、音は↑のほうがいいかなと。
MJ追悼式でのMJへの思いを少し語って2曲披露 ↓
2曲目は特に心に入ってくる。厳かで哀愁があり心がこもっている。
「神はいい。我々はMJを必要としていたが、神がMJをもっと必要としていた。MJに何度も愛していると言ってきた」と話し始めて歌を歌う。スタンディングオベーションを受ける(でしょうね)
こちらもいいので是非。
この後、ワンダー自身のステージでワンダーはMJを追悼し、MJの曲を歌います。
が、気落ちが高ぶってか?歌えなくなります。
泣いてしまいます。
そちらの動画も是非。↓
ただ、この アンチMJのジョンレジェンドとは一緒に演奏して欲しくなかった。
John Legend: It's 'Hard Not To Believe' Michael Jackson's Alleged Victims | iHeartRadio
MJのBadコンサート(ブリスベン)に参加した S.W
ジャンプするMJがかわいい。膝を伸ばして両足揃えてジャンプしてるけど足が床に付いていそうな面持ち。活き活きして嬉しそう。
Just Good Friends (ジャスト・グッド・フレンズ)か?
収録中 それぞれのアルバムでデュエットをした二人
歌詞付き