ジョルジュ・ドンのこと ~㉘ 真摯さ  イチローの引退 | 病気だらけのブログ

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読み専門でしたが、天才・努力家のダンサーながら過小評価されているジョルジュ・ドンの事を書くために始め、洋楽、マイケルジャクソン、ドストエフスキー、旅行、ユダヤ資本、政治、経済、社会問題などランダムに書いています。

ベジャールとジルロマン、ドンの関係について書きたかったのですが、

 

イチローの引退でイチローに思いをはせる、励んだ舞台が野球と舞台と違うものの取り組むものへの真摯さは似てるように思いイチローとドンについて書きました。

 

イチローの引退会見を見ました。感情を押し殺して、質問に対して綺麗事では答えない真面目さ、媚びのなさを感じました。

 

質問対して応える形での答えですが

NYやマイアミでは毎日「クビになるのでは?」という怖さを抱えていたようなことや

外国人なので孤独や辛いこともあったが、元気なときにそれに立ち向かっていくのは人として重要なことだと思う。その体験は後に人への思いやりに繋がるという。というものがありました。

 

イチローは妻と一緒に渡米しましたし、渡米時に既に日本のヒーローで行き先が定まった渡米ではあったのですが、それでも困難や壁があったということから

ドンの孤独は如何ほどか、特に病気の後は干される怖さ・・・ドンの事を考えてしまいました。

 

菊池雄星が試合に向けて入念な準備をするイチローを見て、

「誰よりも準備をする。野球に向き合うその姿勢を、本や特集を見てきて、イメージの世界だったんですけど、それをはるかに超える存在感を目にして、点でしかなかったものが全てが線で繋がった」

と感じたという。

 

ドンも舞台に立つ前、45分ほどステージ(舞台裏?)の隅の方で、禅を組んで瞑想し気持ちを集中させたいたと。

 

真摯さが似ている。

 

観たものが踊りきれると思えない程、痩せたシルエットで、最後にパリで踊ったドン。

ダンサーは肉体美を見せたいナルシストだと分析する学者がいますが、ドンは30で引退を考えるようなダンサーでは無かったし、痩せても、息が切れても、純粋にただただ踊りで表現したいダンサーだったと思います。

 

努力家、ぶれない、真摯さはイチローとかぶりました。