☆登場人物☆
・高雪 智也(タカユキ トモヤ)
・リリム
・リリス
・サミィ
~あっと言う間にアクロスの家~
「ふぅ…やっと着いたわね」
「それにしても…凄い所に家があるんだな;;」
この家が立っているのは…なんと木の上。
立っていると言うか…木の実の様に生っているに近い。
「何言ってんだよ、普通だろ?」
この世界の普通とは一体何なんだろうか…。
俺は一瞬考えてしまった。
「…アクロスー!居るー?」
入り口で大声で叫ぶサミィ。
すると中から声がする。
「どちらさんですー?」
「サミィよー!」
「サミィ!?」
アクロスはサミィと聞くとドタドタと大急ぎで出て来た。
「やあ、久しぶりじゃないか、サミィ!」
「…相変わらず……性格変わんないね;;」
「それにリリスも居るじゃないか!」
「あのー俺たちも居るんですけどー」
鳴呼、やっと分かった。あれの意味が…。
こいつ…アクロスはとんでもない女好きだ…。
男には興味が無いみたいだしな…。
「そう言えば…そいつ、見掛けねぇ顔だな・・」
アクロスは俺の顔をマジマジと見てくる。
「…俺は高雪 智也。よろしく」
「俺はアクロス!よろしくな、智也!」
以外とあっさり挨拶が終わった。
悪い奴では無さそうだな。
「あっ!そうそう、用があって来たのよ」
サミィは俺の代わりに今までの事をアクロスに話してくれた。
「「大体、分かった?」」
またもや声をそろえて言う二人。
「ふぅーん…そりゃ、大変だったな!」
…ヒト事の様に軽々しく言った。
きっと悪気は無いのだろう。
「で、これからどうすれば良いと思う?」
「でも…困ったな、人間がこの世界に来ると…大変なことが起きるんだ。
木々は荒れ、悪魔なんかも姿を現す。」
「え…そんなことが……」
…人間は、この世界にとってはタダの災いの元なのか?
俺はとんでもない場所に来てしまったらしい。
「ま、昔から有る、単なる伝説だけどな!」
アクロスはそうやってアハハと笑っているが…
これが現実にならない、単なる伝説だと良いんだが…。
俺は胸騒ぎがしてしょうがなかった。
「…俺の目的は……人間の世界に帰ることだ」
「そーだよねぇ、智也は元々この世界の人間じゃないし」
「それと…きっとその、伝説も迷信に決まってる!」
知らない内に俺には頼もしい仲間が出来ていた。
「じゃあさ、何処に行けば智也は人間の世界へ帰れるの?」
「……此処から、もっとも遠い…大きな門があるところだ」
大きな門?その門を通れば帰れるのだろうか…?
「その門を通れば智也は帰れるのか?」
「鳴呼、あの門は人間界と繋がってるからな」
…アクロスはかなりのモノ知りだった。
何でも知っているようだが…一体何処からその情報を…。
「「じゃあさ、僕(私)たち、智也についてくよ、きっと役に立つよー?」」
頼もしい…こいつらが居てくれればとても頼もしい。
俺はこの世界の事を詳しく知らないから助かった。
「…しゃーねな、俺もついてくか!情報屋が居ないでどうやって行くんだー?
(心:それに…サミィもリリスも居るからな)」
「あ、今…サミィもリリスも居るからな、とか思ったなー!」
「げッ…;;そんなことは;;き、気のせいだよ…アハハ」
全く、賑やかな旅になりそうだな。
「クスッ…鳴呼、よろしくな、みんな…」
俺は微笑んだ。
そうすると…皆も笑顔になった。
「そうねぇー…じゃあ、私もッ!きっと楽しそうだからね!」