その後、HSSからは、待てど暮らせど電話がかかってこないので、諦めの境地に至り、開き直って、いろんなサイトに出ている仕事に、片っ端から応募することにした。
前にも書いたけれど、多くの仕事の募集が出ているのは、craig’s listというサイトで、いわゆる、なんでも情報交換の場。なので、信頼性が疑わしい仕事もあるし、あんまり詳しい内容が出ていないこともある。先方の会社情報は伏せてあることが多いので、どんな場所か分からないまま、とりあえず応募して、返事が返ってきてから、クリニックの概要を調べるという感じ。中には、自分の会社名を出さずに返信してくる人もいるけど、そんな場所は、こっちから願い下げ。
craig’s listで、多く出ているのは、interdiciplinary practice、いわゆるカイロプラクターや、マッサージセラピストと一緒に、PTが働くようなクリニックで、オーナーは、カイロプラクターであることが多い。いくつか、募集が出ていたので、応募してみると、レジメを送ってから、1時間もたたないうちに、電話かかってきて、今日面接に来ませんかとか言うところがあった。どんだけ人が足りてないねんと思いながらも、こっちもヒマなので、準備をして出かける。行ったところは、インド人のカイロプラクターがオーナーのクリニックで、部屋は小さいのが2つある位。話を聞いてみると、患者さんは、最初にPTに会って、15分から20分、多くて30分、マッサージなどを受け、その後、鍼灸師にあって鍼の治療を受け、最後に、カイロプラクターの治療を受け、大体一回につき、全部で45分ぐらいのセッションみたい。
私が面接の時に、いつも雇用主に聞く質問は、「一日に何人の患者さんを見ますか?」。それによって、患者1人にかける時間が大体わかる。私の希望としては、患者さんと1対1で、45分程度、しっかり時間をかけたい。でも、最近PTのビジネスはどんどん厳しくなっていて、頭数を見てナンボみたいなところがある。私なりの基準として、一日12人ぐらいまでなら、なんとか患者を患者として見られるけど、15人を超え、20人とかなると、もう流れ作業状態で、患者の動きをちゃんとチェックしたり、注意深く治療するどころじゃなくなってくる。LAでフルタイムで働いていた時は、常に15人から20人近く予約が入っていて、患者を思うようにケアできずに、こっちが消耗する日々だった。
それで、このクリニックで、同じ質問を投げかけると、そのインド人曰く、最近では、週に(!)25人が最多で、目標は週に(!)32人。一日に6人から7人ぐらいが目安で、しかも最近は患者さんが多くない時期なので、一日7時間シフトの間に患者2人という時もあるらしい。それでも、7時間そこに詰めているのなら、7時間分の給料は保障すると言う。一体、そのお金はどこから来るんだろう?
患者さんがいない間は、何をしているんですか?と尋ねると、ペーパーワークか、オフィスで待機。え、そんなラクちんで、お金もらえるの?こんなの、私のPTとしての常識からは、考えられない。カリフォルニアにいる時なんて、一日患者10人を切ると、フルタイムからパートタイムに自動的に落とされるような環境だったのに、一日2人で、7時間分ちゃんと給料払ってくれるなんて、怪しすぎる!そのオフィスには、ドクターのオフィスもあって、ドクターは週に2回ぐらいきて、PTが患者を見て下した診断に基づいて、さらさらっと(保険を請求する時に必要な)処方箋を書いたりする。えー、ドクター、患者を診もしないで、処方箋書くの?それで、お金が動くわけでしょ?なんか、おかしい。。。
しかも、そこは、一日でも早く働いて欲しいと言うような感じで、来週から来てと、言われたけれども、そんなに焦って決断を迫られるような所はごめんだと思って、返事を保留にしておいた。
もう一つ、面接を受けに行ったのは、中国人がやっている、医者とか鍼とか漢方とかがいろいろ入った、複合医療施設。最初、3階の事務所に案内された時は、中国人街にある、タックスリターンの事務所に来たような錯覚に陥った。(中国人のオフィスって、何のビジネスをしていようと、どこも似てるんだもん。)一階のクリニックでは、中国人の医者、漢方、マッサージセラピーに鍼灸といった設備があり、PTは医者の指示のもと、そういった治療を率先してやり、マッサージセラピストや他のスタッフに、教えられることは教えて、やらせるのだと言われた。つまり、マッサージセラピストが、ストレッチをしたり、運動を教えたりするんだって。これって、おかしくない?それで、一日最低16人、目標30人診てくれって。そんなにたくさん、診れません。
そこも、こっちがオッケーすれば、採用してくれる感じだったけど、そういう中国人のビジネスに染まるのもどうかなと思ったので、この仕事も取るのやめた。
また、他に面接を受けたクリニックは、イタリア人のカイロプラクターがオーナーで、話を聞くと、PTに求めることは、患者さんを5分から10分ストレッチすること。以上。
え!?それだけ!?
そこに来る患者は、大体腰痛か肩こりの患者なので、それに応じて、足か首のストレッチをすればいいだけ。一応、簡単なエクササイズを患者に教えて、家でやっといてね、といった感じ。イタリアーノの彼曰く、患者はここに、リラックスして癒されに来るんだから、運動はここでは必要ないんだって。PTのコンセプトが、まるでわかってない
しかも、そのイタリアーノ、私のレジメにさーっと目を通したあと、あまり興味を示ささそうに、ぽいっと放り投げて、「ね、このレジメはいいから、もうちょっと君のことを教えてくれない?例えば、週末には何をして過ごす?」と言ったような質問をされて、私がどういうタイプのPTだとか、何ができるとか、そういうことには全く興味を持っていないようだった。大体、カイロプラクターと言うのは、多くの場合、PTがどういう仕事であるかということを、全く分かっていない。私たちPTは、マッサージやストレッチだけでなく、手技、姿勢の指導、ケガの回復と再発防止の運動指導とか、もっといーっぱい、いろんなことができると言うのに。PTなめんなよっ!
彼らは、私たちがそういうことをすると、自分たちの仕事が脅かされるので、PTにそういうことをして欲しくないみたい。患者さんにとっては、運動はしなくていい、ただ寝ていれば、至れり尽くせりのケアが受けられて、気持ちいいかもしれないけれど、ちゃんと運動して、筋肉つけないと、身体はよくなりませんっ。
ここは、こないだ受けたHSSとは、あまりにも両極端に違いすぎて、呆れるばかり。
HSSの面接では、資格は何を持ってて、どんな流派の手技を使って、何年キャリアがあるのか、といった質問をされ、方や、イタリアーノのクリニックでは、「週末、何してんの?」という質問。別に、面接に来た人に、聞かなくてもいいじゃんね。
HSSでは、「ここでは、PTは、臨床と研究に力を入れ、医者や他の医療スタッフと連携して、毎日同僚としのぎを削って、毎週セミナーがあり、他にも、患者の治療とPTの教育に、すごく力を入れています。あなたにそれができますか?」と、こっちのやる気と根性をがっつり試されたというのに。方や、イタリアーノのところでは、「PTは、患者のストレッチだけをしていればいいんだ!」ってか。PTが知識や経験を伸ばそうが何しようが、全く関係ない。何という、この違い!
しかも、PTは5-10分程度、患者と接するだけなのに、一般のPTの給料水準か、それ以上の給料くれるなんて、どっかのシステムがおかしいに決まっている。
そういうところで、自分の中で、倫理的に許せない部分もあり、そして、私にとって、学ぶ伸びしろのないところで働くことほど、ツラいことはないので、今後、カイロプラクターのオフィスでは働きたくないなぁとつくづく思った。
なかなか、PTじゃない医療関係者が経営しているクリニックで働くのは、難しいなぁ。やっぱり、PTがオーナーじゃないと、PTの事をわかってもらえないし、仕事がやりにくいわ。
でもまあ、いい社会見学ができて、よかったとしよう。
つづく。。。。
前にも書いたけれど、多くの仕事の募集が出ているのは、craig’s listというサイトで、いわゆる、なんでも情報交換の場。なので、信頼性が疑わしい仕事もあるし、あんまり詳しい内容が出ていないこともある。先方の会社情報は伏せてあることが多いので、どんな場所か分からないまま、とりあえず応募して、返事が返ってきてから、クリニックの概要を調べるという感じ。中には、自分の会社名を出さずに返信してくる人もいるけど、そんな場所は、こっちから願い下げ。
craig’s listで、多く出ているのは、interdiciplinary practice、いわゆるカイロプラクターや、マッサージセラピストと一緒に、PTが働くようなクリニックで、オーナーは、カイロプラクターであることが多い。いくつか、募集が出ていたので、応募してみると、レジメを送ってから、1時間もたたないうちに、電話かかってきて、今日面接に来ませんかとか言うところがあった。どんだけ人が足りてないねんと思いながらも、こっちもヒマなので、準備をして出かける。行ったところは、インド人のカイロプラクターがオーナーのクリニックで、部屋は小さいのが2つある位。話を聞いてみると、患者さんは、最初にPTに会って、15分から20分、多くて30分、マッサージなどを受け、その後、鍼灸師にあって鍼の治療を受け、最後に、カイロプラクターの治療を受け、大体一回につき、全部で45分ぐらいのセッションみたい。
私が面接の時に、いつも雇用主に聞く質問は、「一日に何人の患者さんを見ますか?」。それによって、患者1人にかける時間が大体わかる。私の希望としては、患者さんと1対1で、45分程度、しっかり時間をかけたい。でも、最近PTのビジネスはどんどん厳しくなっていて、頭数を見てナンボみたいなところがある。私なりの基準として、一日12人ぐらいまでなら、なんとか患者を患者として見られるけど、15人を超え、20人とかなると、もう流れ作業状態で、患者の動きをちゃんとチェックしたり、注意深く治療するどころじゃなくなってくる。LAでフルタイムで働いていた時は、常に15人から20人近く予約が入っていて、患者を思うようにケアできずに、こっちが消耗する日々だった。
それで、このクリニックで、同じ質問を投げかけると、そのインド人曰く、最近では、週に(!)25人が最多で、目標は週に(!)32人。一日に6人から7人ぐらいが目安で、しかも最近は患者さんが多くない時期なので、一日7時間シフトの間に患者2人という時もあるらしい。それでも、7時間そこに詰めているのなら、7時間分の給料は保障すると言う。一体、そのお金はどこから来るんだろう?
患者さんがいない間は、何をしているんですか?と尋ねると、ペーパーワークか、オフィスで待機。え、そんなラクちんで、お金もらえるの?こんなの、私のPTとしての常識からは、考えられない。カリフォルニアにいる時なんて、一日患者10人を切ると、フルタイムからパートタイムに自動的に落とされるような環境だったのに、一日2人で、7時間分ちゃんと給料払ってくれるなんて、怪しすぎる!そのオフィスには、ドクターのオフィスもあって、ドクターは週に2回ぐらいきて、PTが患者を見て下した診断に基づいて、さらさらっと(保険を請求する時に必要な)処方箋を書いたりする。えー、ドクター、患者を診もしないで、処方箋書くの?それで、お金が動くわけでしょ?なんか、おかしい。。。
しかも、そこは、一日でも早く働いて欲しいと言うような感じで、来週から来てと、言われたけれども、そんなに焦って決断を迫られるような所はごめんだと思って、返事を保留にしておいた。
もう一つ、面接を受けに行ったのは、中国人がやっている、医者とか鍼とか漢方とかがいろいろ入った、複合医療施設。最初、3階の事務所に案内された時は、中国人街にある、タックスリターンの事務所に来たような錯覚に陥った。(中国人のオフィスって、何のビジネスをしていようと、どこも似てるんだもん。)一階のクリニックでは、中国人の医者、漢方、マッサージセラピーに鍼灸といった設備があり、PTは医者の指示のもと、そういった治療を率先してやり、マッサージセラピストや他のスタッフに、教えられることは教えて、やらせるのだと言われた。つまり、マッサージセラピストが、ストレッチをしたり、運動を教えたりするんだって。これって、おかしくない?それで、一日最低16人、目標30人診てくれって。そんなにたくさん、診れません。
そこも、こっちがオッケーすれば、採用してくれる感じだったけど、そういう中国人のビジネスに染まるのもどうかなと思ったので、この仕事も取るのやめた。
また、他に面接を受けたクリニックは、イタリア人のカイロプラクターがオーナーで、話を聞くと、PTに求めることは、患者さんを5分から10分ストレッチすること。以上。
え!?それだけ!?
そこに来る患者は、大体腰痛か肩こりの患者なので、それに応じて、足か首のストレッチをすればいいだけ。一応、簡単なエクササイズを患者に教えて、家でやっといてね、といった感じ。イタリアーノの彼曰く、患者はここに、リラックスして癒されに来るんだから、運動はここでは必要ないんだって。PTのコンセプトが、まるでわかってない
しかも、そのイタリアーノ、私のレジメにさーっと目を通したあと、あまり興味を示ささそうに、ぽいっと放り投げて、「ね、このレジメはいいから、もうちょっと君のことを教えてくれない?例えば、週末には何をして過ごす?」と言ったような質問をされて、私がどういうタイプのPTだとか、何ができるとか、そういうことには全く興味を持っていないようだった。大体、カイロプラクターと言うのは、多くの場合、PTがどういう仕事であるかということを、全く分かっていない。私たちPTは、マッサージやストレッチだけでなく、手技、姿勢の指導、ケガの回復と再発防止の運動指導とか、もっといーっぱい、いろんなことができると言うのに。PTなめんなよっ!
彼らは、私たちがそういうことをすると、自分たちの仕事が脅かされるので、PTにそういうことをして欲しくないみたい。患者さんにとっては、運動はしなくていい、ただ寝ていれば、至れり尽くせりのケアが受けられて、気持ちいいかもしれないけれど、ちゃんと運動して、筋肉つけないと、身体はよくなりませんっ。
ここは、こないだ受けたHSSとは、あまりにも両極端に違いすぎて、呆れるばかり。
HSSの面接では、資格は何を持ってて、どんな流派の手技を使って、何年キャリアがあるのか、といった質問をされ、方や、イタリアーノのクリニックでは、「週末、何してんの?」という質問。別に、面接に来た人に、聞かなくてもいいじゃんね。
HSSでは、「ここでは、PTは、臨床と研究に力を入れ、医者や他の医療スタッフと連携して、毎日同僚としのぎを削って、毎週セミナーがあり、他にも、患者の治療とPTの教育に、すごく力を入れています。あなたにそれができますか?」と、こっちのやる気と根性をがっつり試されたというのに。方や、イタリアーノのところでは、「PTは、患者のストレッチだけをしていればいいんだ!」ってか。PTが知識や経験を伸ばそうが何しようが、全く関係ない。何という、この違い!
しかも、PTは5-10分程度、患者と接するだけなのに、一般のPTの給料水準か、それ以上の給料くれるなんて、どっかのシステムがおかしいに決まっている。
そういうところで、自分の中で、倫理的に許せない部分もあり、そして、私にとって、学ぶ伸びしろのないところで働くことほど、ツラいことはないので、今後、カイロプラクターのオフィスでは働きたくないなぁとつくづく思った。
なかなか、PTじゃない医療関係者が経営しているクリニックで働くのは、難しいなぁ。やっぱり、PTがオーナーじゃないと、PTの事をわかってもらえないし、仕事がやりにくいわ。
でもまあ、いい社会見学ができて、よかったとしよう。
つづく。。。。