以前、こちらのブログを書きました。
出産前まで週に1回図書館で会って1時間くらいお話ししてくれていたアメリカ人のおばあちゃん。
産後に双子に会いに来てくれた際、ぬいぐるみをくれて、
それを買っていてくれた日が、双子の誕生日の12月31日という偶然について書きました。
次におばあちゃんに会った時、この話を伝えようと思っていたのです。
でも、それが叶いませんでした。
きのうお亡くなりになったのです。
4月に入ってからもメールでやり取りをしていて、
先週月曜日に会う予定でした。
いつもなら、前日に「明日は予定どおり大丈夫?楽しみにしているね」とメールがあるのですが、
今回はメールがないな~と思っていました。
そして当日の朝。最近よくある睡眠できないという症状により、とても図書館までいけないな・・・と思って、
「別の日にかえてもらってもいいですか?」とメールしたのです。
そうしたら、娘さんから返信があり、「彼女の娘です。かわりに返信しました。彼女は今入院していて、しばらく会えなさそうです」と。
ビックリしました。
この間あったとき、元気だったし、いつも全米を飛行機で行ったり来たりしていたし。
私は娘さんに詳細を聞くことはしなかったのですが、
帰国前にもう一度会えるのかどうか知りたかったので、共通の友人に聞くことにしました。
そして、彼女は脳卒中で倒れ、鎖骨を骨折。本人の意思で延命しないとのことを聞きました。
私は彼女のアパートを知っているので、手紙とお花を届けようと思い、
昨日お花を買いに行きました。
お花を買った帰り道のシャトルバスでメールをチェックしていたら、
共通の友人から彼女の訃報を聞きました。
あまりにも急すぎて理解が追い付きません。
お葬式の詳細のメールに、彼女のプロフィールが書かれていました。
年齢を聞くのは失礼だと思い、今まで知らなかったのですが94歳だったそうです。
運転もしていて、いろんな州に飛行機ででかけていたので、94歳というのも驚きました。
18歳で第一子をご出産され、5人の子宝に恵まれ、
今やたくさんのお孫さんにひ孫さんがいらっしゃり、
いつもお話するときに登場人物が多すぎて、未だに彼女のファミリーツリーを理解できていないのですが、
とにかく子供に孫にひ孫にと、たくさん会う人がいるので、全米を飛び回っていたようです。
私は州をまたぐ飛行機旅行はかなりの心構えが必要ですが、94歳のおばあちゃんは、
まるで私が新幹線に乗るくらいの感覚で飛行機に乗っていました。
車に関しては、ビックリで、以前こんな会話をしました。
膝が悪くて杖をついていたので、運転していることにビックリして失礼なこと言っちゃったことがありました。
おばあちゃん「娘に今夜会いに行くの」
私「どうやって?」
おばあちゃん「車だよ」
私「え?運転するの?」
おばあちゃん「え?なんでそれ聞くの?」
私「(とっさに失礼だったと判断し)私は免許の試験、パラレルパーキングできなくて落ちたし、アメリカで運転できるってすごいなあと思って」
そんな会話も懐かしいです。
おばあちゃんからもらったぬいぐるみ。
今も変わらずあるのに、買ってくれたおばあちゃんがもういないっていうのが、なんだか信じられません。
私は双子を授かるのに6年、7年弱?もかかりました。
命の誕生にすごくすごく時間がかかりました。
一方で、おばあちゃんが突然倒れてお亡くなりになるまでが一瞬すぎて、命のはかなさを感じます。
毎日健康で元気に過ごせていることは、とてもありがたいことなのですね。
12月31日に買ってくれたぬいぐるみ。
命のバトンをもらった気もします。
双子ちゃんたちが、おばあちゃんの優しさを引き継いであたたかい子に育ってほしいです。