ギィィィ 

あたしはドアをそっと開けると中にもぐりこんだ。 

「リル、宝物庫はどこにあるの?」 

「はい!ルリ様。前の階段を128段降りた先らしいです」 

「128段・・・・」 

あたしとアイルは顔を見合わせて大きなため息をついた。 

あたしは階段のところまで行くと下を覗きこんだ。 

地獄のそこまで続いていそうな階段・・・。 

「まっ!のぼるよりはましでしょ!」 

あたしがそう言うと二人とも「はいっ」と返事をした。 

(プリンセスって言ってから態度が変わったな~しかたないか~) 

「じゃ!行きましょ―――競争だからね―――――――――!」 

「負けませんよ――――――――」 

カンカンカンカンカンカン 

「126、127、128・・・・・着いたぁ!」 

あたしは128段階段を降りきった直後に地面に座り込んだ。 

さっきから頭も割れるように痛い。 

時間を止めたままはげしい動きをしすぎちゃったかな・・・・・。 

「ルリ様?どうかなさいましたか?」 

「えっ、あぁ時間を止めたまま動きすぎちゃったからかな?魔力が減ってきてる・・・・。」 

リルとアイルが口をあんぐりと開ける。 

(ん?あたし何か大変なこと言っちゃった―――――!?) 

「ル・・ルリ様――――ま、ま、魔力が減って来てるんですか――――!?」 

あたしは不思議そうに首をかしげる。 

「瑠璃の城の者は魔力が減ってくると死に至るんですよ――――」 

・ ・ ・!? 

「えぇ!?死に至るって―――――」 

「わ、私の魔力。少し分けます」  

アイルの魔力を分けてもらってから頭痛は無くなった。 

瑠璃の城のプリンセスなのに―――そんなの教えてもらってない!。 

ママに文句を言いたくなるよ――。 

あたしがガックリと肩を落とすとその肩に小さな手が乗せられた。 

「ルリ様。先を急ぎましょう 時を止めたまま長い間過ごすと命が危ないです」 

リルの少し泣きそうな声があたしの心を一気に締め付けた。 

「うん!さっさと宝物庫に入りましょ」 

するとリルもアイルもにっこり微笑んだ。 

あたしの気のせいだろうか、アイルとリルの他にも1人気配を感じたんだけど・・・・。 

「ルリ・・・・ようやく見つけた。時を操る選ばれし者・・・・・・」 

その誰かの声が長い廊下に吸い込まれていった。