滋賀県で行われた史上初の世界タイトルマッチ。

IBF世界ミニマム級チャンピオン重岡銀次朗と1位で指名挑戦者の元王者ペドロ・タドゥランの一戦は、挑戦者タドゥランが9ラウンド2分50秒TKO勝ちで銀次朗3度目の防衛に失敗。王座から陥落した。



死闘‥ でした。



銀次朗はサウスポーが苦手なのか、初回から距離を取れずにタドゥランのペースに巻き込まれる。

しかも早々に右目が塞がり、耐えに耐え‥ という展開が続きました。


しかし‥中盤からはラウンド終了後にコーナーへ戻る足元もおぼつかず、観ている私の気が気じゃありませんでした。

椅子に座る銀次朗の朦朧とした目。



レフェリーもセコンドも早く止めてくれ!


私の目から見て銀次朗は、ガッツや根性でどうにかなる状況をとっくに超えて消耗をしている様に感じましたので、とにかく観ているのが辛かった・・



以前の私だったら凄い闘いだ!これがボクシングだ!!と称賛していたかもしれませんが、今の私‥

去年末のあの試合を観てからは限界を超えた闘いを観るのが怖くなっています。



ボクシングを長く観てきて、熱闘、死闘、激闘を観る側から求め続けて来ましたが、ある一線というか



「あ… これはマズいのでは‥」


選手生命を断ち切るのではなかろうか?

というのがなんとなく分かる様になったからかも知れません。



いま流行り?の強い日本人チャンピオンが勝つのが当たり前の予定調和を見せられるのもしんどいですが、今日の様な死闘と呼んでいい限界を超えた闘いを見せられるのもまたしんどい。


今日の3150FIGHTイン滋賀は前座の熱闘もありキャッチコピーどおり本物の拳の世界を魅せてくれましたが、

私自身が歳を重ねてだんだんとボクシングという競技への耐性が磨り減って来ているのかも知れませんね・・・




※亀田興毅ファウンダーから3150FIGHTが今大会をもって消滅という衝撃的な報告もありました。

大橋&帝拳の一極集中に唯一抗う事が出来る存在だけに切実に生き残って欲しいが‥