サウジアラビアで行われたヘビー級注目の一戦。
デオンテイワイルダー VS 張志磊は、5ラウンド張が右フック二連発でワイルダーをノックアウトしました。
私が幼稚園のころは鉄道に夢中で(いまも好きですが)、その頃読んだ絵本のなかに、あと10年もすると新幹線に代わってリニアモーターカーが東京大阪間を一時間で走る時代が来る…
と予想図が載っていて、幼心にワクワクしていました。
しかし現実はそれから50年近く経った2024年の今になってもやっと建設が始まった所で、しかも沿線の殆んどが地下トンネルという‥
私が見た絵本では地下でなくガラス張りのチューブを走り、未来都市や富士山を眺めながら移動するというものでした。
ずっと地下ならモグラやエレベーターと変わらないではないか!
と憤慨していたところで利権や地下水脈の破壊・そして時代は既にリニアを必要とせず、
急いで移動出来たところで余暇が増える訳でもなく
ただただ仕事の量が増えるだけ‥
と人々は気付き始めました。
もはやリニアモーターカーの時代ではなくなっていたのです。
そんな日本を尻目に、中国は20年も前の2004年に短距離ながら既にリニア営業を開始。
文化大革命でまだ街並みがジャッキーチェンの初期映画のなかの世界だった頃から実験走行を始めていた日本を形の上では抜き去っていました。
そしてボクシング。
私が高校生の頃、いつの日か日本人の世界的ヘビー級選手が現れるのを期待していましたが、いまだ現れず。
こちらもその頃はまだプロの選手など影も形もなかった中国から登場しました。
それが張志磊です。
ジョージョイス~ジョセフパーカーと、立て続けに強豪と渡り合い、そして遂に斜陽に差し掛かったとは言えビッグネームのワイルダーを撃破したのです。
アジア人がヘビー級で世界チャンピオンになる。
とうとう張はこの悲願を達成出来るかも知れない位置まで来ました。
私が若き日に夢見たリニアモーターカー。
そして世界ヘビー級チャンピオン。
どうやらこちらも中国から先に誕生しそうです。