昨日は空いた時間にYouTubeで昭和のボクシング・プロレスや格闘技の映像を観ていました。
そのなかには映画も含まれます。
なかでも極真カラテ全盛期に制作された映画「カラテ大戦争」。
主役を演じる空手家で作家である真樹日佐夫。
この人の持つ圧倒的オーラというか、なんとも言えない魅力に吸い寄せられてしまいました。
観た映像は映画を紹介するダイジェスト版でしたが、その数分の短い時間に凝縮された格闘技の面白さ、そして胡散臭さ!
まったくたまらないですね。
この胡散臭さのなかに強さを追い求める男のすべてがある!
そして私は確信しました。
いまのボクシングを含む格闘技界に一番足りないのはこの胡散臭さだと。
格闘技というのはそもそもがアンダーグラウンドでアウトローなものであり、あしたのジョーを見ても分かる様にとにかく薄暗い。
それを無理矢理スポーツマンシップという型にはめ込み、そして汚ないモノを排除(表向きは)した結果、整然と整備されたシステマチックなコンバット競技に生まれ変わりました。
これがいまのボクシングであり、プロレスでもあり。またK-1やRIZINやその他の格闘技になっていった。
それはトタン屋根や雑居ビルがゴチャゴチャと入り組んだ昭和の街並みが、ミラー張りでオールグレーの無機質無国籍な高層ビル群へと変わっていったのと同じで、綺麗にはなったけどなんだか味気無い。
あらゆる物事が進化整備されて行くというのは結局そういう事なんでしょうね。
中国なんて見てください。
どこを見てもシンガポールみたいな都市ばかりになりました。
もうあの大量の自転車が迫って来る風景はありません。
だから整備された格闘技に物足りなさを感じる人達が、BreakingDownの様なある種の胡散臭さをウリにしたイベントで気を紛らわそうとしているのだろうな‥
私はそう感じています。
しかしガチンコや亀田劇場もそうでしたが、やはり言ってもうわべのチープさは否めませんから本当の意味では満たされない。
いまのプロレスを観れば分かりますが、今はヒールが悪い事をしても悪く見えないんです!
演技でやっているのが見え見え。むかしのヒールの訳のわからない怖さがまったくありません。
私にはそれが何故なのかは分かりませんが、
おそらく本気度が違うというかなんというか…
そんなヒントがカラテ大戦争には詰まっていました。
これは映画ですが、繰り返しますがこの中にいまの格闘技に足りないモノはすべて入っている。
大きなヒントになるんじゃないでしょうか。
格闘技は、ボクシングは胡散臭いもんなんですよ。ちっとも綺麗じゃない。
強さを追求するって、つまりはそういう事なんじゃないですかね?
ドンキングを見てくださいよ。
エディーハーンやデラホーヤではダメなんですよ。
ワー!っと勢い任せで書いていて、自分でもちょっとまとまりなさ過ぎて何言ってるのか分かりませんがお許しを 笑
リアルとフィクションは表裏一体。
ロッキーバルボアもマイクタイソンも等しいという事でしょうか。
そんな事に思いを馳せた土曜日の夜でした。