一昨日の東京ドーム、井上尚弥 VS ルイスネリを観てつくづく思った事。それは、





井上尚弥こそホンマモンのヒール




コレです。

ネリなんか可愛いもんですよ。



試合中の度重なる挑発。


バッティングの時に観客にネリへのブーイングを促すパフォーマンス。


極めつけは試合後にネリが笑顔で駆け寄って来た時の塩対応。

となりに居たお父さんもそんな感じでしたね。



あー、厭なヤツだなこの人。と思いました。



私はむかしマイクタイソンが試合後に必ず対戦相手を抱き寄せ、試合中とは打って変わった優しい表情で声を掛けていたのを見ているので、試合前より試合後の態度の方に目が行きます。



しかし何故かこれを指摘している人はほとんど皆無で、試合前のトラッシュトークにだけ敏感に反応し、

言葉遣いがなっていない!

リスペクトが足りない!

スポーツマンシップに反している等々を批判しています。


ボクシングに礼儀やマナーが必要なのだとしたら、

試合が終わったあとこそじゃないですか?

それまでは礼儀もへったくれもない。殴り合いですから。


リスペクトや憧れで好意を抱く人を殴れませんよ。



私が思うに井上は正義のヒーローというより、朝青龍みたいな馬鹿強いヒールの方がシックリ来ますね。

ホンマモンのワルは亀田兄弟や重岡兄みたいに外見や言葉遣いでオラ付いていない。



一見好青年で爽やかなヤツこそホンモノのワル。

こういうのが一番怖くてタチが悪い。



プロレスでもベビーフェイスと呼ばれるヒーロー側に鼻持ちならないヤツが多く、悪役のヒールに人格者が多いと言われています(本当の悪人だと相手を光らせるヒールは出来ないらしい)。



そういえばシュガーレイレナードも厭なヤツだったとジョー小泉さんの著書に書いてありましたね。 



井上はレナードタイプなのかも知れません。


あのえげつないフィニッシュなんてレナードを彷彿とさせましたよ。


自己顕示の塊をぶつける様なパンチ。

絶対に顔面でぶっ飛ばしてやる!という強いエゴ。



ボクシングの怖さや凄味を見せつけられたとともに

井上がボクシングをクリーンにしたなんて幻想だろ?

と思い知らされたメインイベントでした。