WBA世界スーパーフライ級チャンピオン井岡一翔が来たる7月3日に東京でWBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダと王座統一戦を開催する方向で交渉中‥という報道が出ました。

井岡が熱望していたエストラーダとの一戦。
時間が過ぎてしまった感はいなめませんが、実現して貰いたい。


さてこの井岡。
一部ボクシングファンから嫌悪され攻撃の的となる事が多いです。
坊主憎けりゃ袈裟まで‥ と言いますか、まあそんな感じで井岡のやることなすこと何かとケチを付けられる。

私は井岡というボクサーは日本人では珍しい、
自己主張をきっちりと出来る人物だと思っています。

日本人というのは大半が長いものには巻かれろや
郷に入っては郷に従うという、異なる主義主張を嫌悪する風土があります。

学校でも社会でも自己主張をすると
「あいつはなんだ?けしからん」!!

と叩かれる。


ここで私が言う自己主張というのは大勢と違う主張や疑問の事です。

大勢と違う事・疑う事はイコール「悪」。
極端に言えばこういう事だと思います。

多くの人と違う事をすると嫌われる。


今の日本人ボクサーで井岡ほどボクサーらしいボクサーはなかなか居ないんですがね。

ボクシングって本来強い者や権力者に立ち向かう個人の勇気の箱庭というか象徴みたいなものの筈ですが、最近は何故か強者側・権力者側でモノを見るファンが増えて来た様に私は思います。

スポーツマンシップやうわべの爽やかさ、礼儀にやたらと五月蝿いのもそうです。
ここで言う礼儀とはいわゆる礼儀正しいではなく
イコール逆らわない者。

巨きな力に従順な者という事ではないでしょうか?

つまりは余計な自己主張しない者です。
いい子ちゃん。


アウトロー・ヤンキー的なキャラクターや言動が目立つ選手が嫌悪されているのもそういう事なのかも知れません。


自己主張出来るボクサー。本来なら最高じゃないですかね?
無味乾燥で強いだけのサイボーグボクサーよりよほど人間味があって魅力的です。



そんな井岡も現役最終コーナーに差し掛かろうとしています。誰がなんと言おうと井岡自身が納得出来る終わり方を観てみたいですね。

自己主張。貫いて欲しいです。
それこそがボクシングですから。