「君よ八月に熱くなれ」



私が子供のころ、高校野球のテーマソングと言えば阿久悠作詞、中田善直作曲のこの曲の事でした。


この音楽ほど日本の夏をうまく表現した歌は無いと言っても過言では無い名曲中の名曲です。

思えば私が高校野球から離れたのと、このテーマソングが使われなくなったのはリンクしているのかも知れません。



さて、そんな8月もあっという間にお盆を過ぎて後半に入りました。

ボクシングの君よ八月に熱くなれ!はどうでしょうか?



先月までの世界タイトルマッチラッシュも一段落し、比較的静かな今年の八月ですが、今回は私の記憶に残る八月のボクシングを思い出すままに書いてみたいと思います。



いま考えていて‥。


真っ先に思い出したのは1999年8月29日。

大阪ドーム(現京セラドーム大阪)で行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチ、王者ウィラポン・ナコンルワンプロモーション VS 前王者辰吉丈'一郎のリターンマッチです。



私はこの日、普段はボクシングを観ない家族、そして友人とともに大阪市営地下鉄中央線の九条駅から商店街を通り抜け、大阪ドームへ向かいました。



商店街の出店でチヂミを買ったのと、よく晴れた残暑厳しい蒸し暑さだったのは覚えています。



私の席は内野スタンドのバックネット裏辺りだったかな?

もう25年も前の事なのでその辺りはなんとなくですが、場内の異様な雰囲気(辰吉の最後になるだろうプラス辰吉の試合にはいつも観客各々の浪花節的感情が揺さぶられ‥というダブルパンチ)と、



「辰吉の試合の時だけは試合前から何故か緊張する」


という一緒に観戦した家族の言葉が強く印象に残っています。



そもそもが私は夏の暑さが苦手なので驚き、夏は観戦にあまり出掛けないのですが、それ以降で言えば、2013年の8月は私には珍しく2試合を観戦しました。



大阪のIMPホールで行われた石田順裕の国内復帰戦と、有明コロシアムでの村田諒太のプロデビュー戦。


このふたつだけはどうしてもこの目で観なければ‥

と張り切って観に行きました。



世界を股にかけていた石田と、これから世界へ旅立つ村田。

という、当時日本を代表する中量級の主役の日没と夜明けを同じ年の同じ月に見届ける事が出来たのは

ボクシングファンとして幸せでしたねニコニコ



石田さんから直接購入したチケットに直筆の手紙が添えられていたのも人柄が伝わり、とても嬉しかったです。



私の体調が戻ればまたあんなに熱い8月を体感してみたいですね😌




※日本中重量級史上で石田順裕ほど世界の強豪と渡り合ったボクサーは他にいません。
もっと評価されなければならない名ボクサーです。


今月はボクシングビートを隅からスミまで読もう!



と、スマホを出来る限りさわらない様にする為もあって、お盆休みはいつ以来か覚えていない位にわりと真剣に読んでいます。



いつもは飛ばすカラーページの試合リポートもすべて読み、井上ドヘニーの展望記事も読了しました。



井上尚弥のインタビューなんてホント久しぶりに読みましたが。


井上ってあんな話し方でしたっけ




言葉の端々になんていうか、横柄というか、ちょっと棘のある物言いが引っ掛かりました。


ボクシングに対しては求道者なのかも知れませんが、他者に対してのものの言い方はちょっとどうなん?と思います。



亀田なんかも若い頃はムチャクチャでしたが、三兄弟ともに歳を重ねるとともに他人への気遣いを感じるやわらかな喋り方になって行きました。

それが成長するという事でしょうし、彼等もそこに気付いたのだと思います。



これはよく勘違いする人が多いですが、たんに敬語を使っているとかタメ口だとかの問題じゃありません。



井上の場合は亀田とは真逆で、いまのところは若い頃より他人に対して雑になって行っている様に感じます。



べつに品行方正になる必要はまったくありませんが、ちょっとあの答え方はイカンわなあ‥


もはや注意出来る人が周りにいないのかな?




とボクシングビートのインタビュー記事を読んだ

51のオッサンには強く感じられましたね。




※生き方は顔に表れると言いますが、うーん...

私にはあんまりいい顔してない様に感じます。


毎年この8月12日が来ますと、真っ先に日航機墜落事故を思い出します。



1985(昭和60)年の今日でしたから、もう39年も昔の事になるのですが、日ごろでもクルマを運転していてラジオから坂本九さんの

「見上げてごらん夜の星を」が流れて来ると、なんとも言えない切ない気持ちになります。



当時中学一年生だった私にとって生涯忘れられない位に大きな事故でした。



大人になってから観た山崎豊子原作の映画「沈まぬ太陽」も三時間超の長い作品でしたが、原作も含めてもう何度も観返しました。

 


いま私の住む兵庫県も、お隣大阪も、そして国も。


本当に大切で肝心な物事から目を逸らし(そもそも見ようともしていない)、おのれ等の私利私欲のみを考えた政で暴走していますが、この沈まぬ太陽の中の世界とまったく同じだな‥


と私には感じてしまいます。



それにしてもこの政治家の人たち、いつまでこんな滅茶苦茶な事を続けられると思っているんやろうな。




さて、まったく話は変わりますが。

昨日書店へ寄ってみると、ボクシングビートの今月号が並んでいました。


並んでいたのはまた3部。



今月はお盆の関係で9日に発売していましたので、先月号に続いてまたまたこの二日間誰ひとりとして購入していなかった事になります(この書店の入荷部数)。



で、表紙が中谷という事で今月も購入いたしましたにっこり


まだパラパラと捲った程度ですが、私の場合カラーグラビアの試合リポートは毎回殆んど端折っていますので、モノクロ記事を中心にゆっくり読んでみたいと思います。


ちなみに手に取ったビートの表紙が、先月号のザラザラからまたまたツルツルツヤツヤの綺麗な紙に戻っていましたニコニコ



さてパリオリンピックもいよいよフィナーレを迎え、ボクシングは結局TVerが観返しが出来ないのでリアルタイム視聴出来たのは先日のライト級&ミドル級決勝が最後でした。



スーパーヘビー級の決勝戦は結局観れず…



頼みのNHKでほとんど放映が無かったのか、あるいは私が探し切れなかっただけで放映していたのかは分かりませんが‥

ボクシングの話題も例の一件ばかりがクローズアップされていて、記事を読むのも目にするのも面倒になっていたのは否めません。



そんな今大会ですが、ランディアルバレスを観れたのはボクシングファンとして本当にラッキーでした。


次は2028年のロサンゼルス大会。

それまでにパリのメダリスト達がどうなっているのか? 楽しみです。





※来月号は井上ドヘニーが表紙でしょうからスルー。
それにしても…
パブリックビューイング5500円は吹っ掛け過ぎですね。
またその話題はいずれ書きたいと思います。


さ。阪神の事は忘れて 笑




同じ野球でもいま甲子園球場で開催中の夏の全国高等学校野球選手権大会についてひとつ。



と言っても今大会の事でも最近の話でもありません。

私にとっては高校野球と言うのは、自分より選手が歳下になった時点で観なくなりました。



それまでは兵庫県地区予選一回戦から放送していたサンテレビの明石球場からの中継を夏休みは毎日観る位に好きでしたが、不思議と同年代になり、後輩になり…

となった頃に急速に興味を無くしました。



プロ野球は現在に至るまで選手が息子の年齢になろうと観続けているのですから不思議なのですが。

それとプロの場合は何故だかいまだに歳上に感じます。


これも私の精神年齢が幼いからでしょうかね 笑



そんな高校野球で、私が実際この目で観た選手で史上最高のピッチャーについて書いてみたいと思います。


私にとって高校野球はもちろんの事、プロ野球も含めて歴代最高のピッチャーとは、徳島県代表池田高校のエース水野雄仁です。



特に1982年から83年にかけて夏春連覇した時の水野です。


当時の池田高校の選手は他校の選手に比べて体躯がひとまわり大きく、その姿は子供の大会に大人が混じっている様な迫力を小学生の私は感じました。


そしてそのチームのマウンドに上がる水野が投げる豪速球(まさに言葉通り)は、



グイイイーーン!とホップし、



ズバアアアーーーン!!



とキャッチャーのミットに吸い込まれてゆく。



のちにプロ野球近鉄の野茂英雄やロッテの伊良部秀輝、そして阪神の守護神藤川球児が魅せたボールよりも私にとってインパクトがありました。


当時のエース、巨人江川卓や西本聖、中日の小松辰雄よりもです。

その評価は2024年の今に至るまでまったく変わっていません。



その水野が夏春夏の三連覇が懸かった83年夏の3回戦、対広島商業で受けた頭部のデッドボールを境に、まるでそれまでのオーラが解けてしまったかの様に“並”の速球投手になり、準決勝でまだ一年生だったKKコンビ桑田真澄と清原和博率いるPL学園に0対7の大敗。



その日自分が見ていた景色は今でもはっきりと覚えています。

あの無敵の池田と水野が滅多打ちに遭い、現実感の無さを紛らわすために近所の食料品店へジュースを買いに行った光景です。


そして自宅のテレビに映し出された甲子園のスコアボードで現実に戻ったという‥



その暮れのドラフトで巨人に一位指名されプロ野球の世界に入った水野でしたが、既に私が見たあの水野ではなく、それなりには活躍もしたものの、私は



「本当の水野はこんなもんじゃないんやぞ」!



と、いつも淋しい気持ちを抱きながらその姿を観ていました。



それほどまでにあのデッドボールまでの水野は神がかっているほど凄かったのです。



ボクシングでも無敵のチャンピオンがある敗戦をきっかけに、それまでがウソの様に凡庸なボクサーに成り下がる事がありますが、水野もまさにそんな存在でした。



小学生の私があの日この目で見た豪速球は、ついにプロでは一度も見る事がなく、水野は平凡な通算成績で現役を去って行きました。



しかしあの池田高校エース水野雄仁は、いまでも日本史上最高のピッチャーとして私の心のなかで燦然と輝いています。



※腕がブィーーンと鞭の様にしなり豪速球がホップしながら吸い込まれていく‥
まさに水島新司の漫画の1ページを現実で見る様なピッチャーでした。



阪神タイガースが首位広島東洋カープに敗れ、3ゲーム差に離されました。

ゲーム差以上に負け数が広島より6も多いのは終盤に響いて来ます。



私は3月に今年の阪神はアレンパ(連覇)は無理と断言しました。



この時に書いたペース争い。ゲームの流れ。



昨日もまさにそのまんまの展開で、佐藤輝明がなんでもないサードゴロのファーストへの送球を大暴投で観客席に投げ入れる‥ という大エラーで先発村上の気持ちが切れたんでしょう。


そらそうです。佐藤が普通に処理していたらスリーアウト無得点で終わっていたのですから。



そして昨日広島が見せていた野球は去年阪神がやっていた野球でした。


打者はファールで粘り、投手に球数を投げさせる。

塁に出たら走るぞ!走るぞ!と相手に意識させてペースをかき乱す。

そして犠打や進塁と最低限の仕事をこなす。



新井監督は去年敗れて阪神の野球を相当研究したのでしょうね。



逆に今年の阪神の野球は去年を忘れたかの様に、打撃の爆発や投手の好投頼みになっているという‥

もっともそれでも首位争いをしているのですから、元々持っているチーム力は大したものです。



阪神がもしここから大逆転するならば、岡田監督の野球を岡田さんの言う「普通」にやるしかないですね。

ま、その普通にやるのが一番難しいのですが…



阪神はこのままズルズルと広島に引き離されず、

私の断言予想を鼻で笑って覆して欲しいですね。



しかしまあ野球というのは一喜一憂、イライラしてテレビを消しても気になってまた付ける 笑

出来れば野球の事なんて忘れてしまいたい位に日常に影響します爆笑




※野球(阪神)の無い国へ引っ越しするしかないですなこりゃ。