”つづきは明日”と言いながら一週間近く更新していませんでした、申し訳ない。


実はやっとこさ職場復帰できましてね・・・・・・・・・・まあその話はまた別の機会に。




さー、スプリンクラーの話ですよ。



後からわかったことですが、”スポンッッ””スポポンッ”って音はスプリンクラーの蓋がとれた音です。


作動前はこの音が合図なわけですね、皆さんこの音が聞こえたらまず遠くへ逃げましょう。噴射は約二秒後で

すけど。




んで、前日からの仕込みの甲斐もなく消化液の餌食となった料理達。


宴会開始まで二時間あまり。


さあどうする?・・・って私のせいなんだけど。




静まり返る厨房内。だってまさかの”室内スコール”


ボーゼンとなる料理人達、一番早かったのはやはり、困ったときの料理長。


普段、鉛のように動かない(主な仕事がデスクワーク化)人が、こんなときこそ風のごとく早い。



「かたずけろ!!代わりの料理すぐ作るぞ!」


「ブッチャー!(仕込み班)冷凍、冷蔵庫からありったけの食材出して来い!!」


この二言で空気が一転。ここからが皆の本領発揮でした。


だってここは老舗大型ホテル。ベテラン料理人の宝庫。




・・・料理内容はもちろんすべて宴会ごとに決まっており、そのむねも顧客に提示してあるため変更は原則不可。


不可・・だけれどあと二時間でおなかをすかせたお客様が約三百名押し寄せる。


料理が出ないなんて事態あってはならないわけで。



消化液漬けの料理は破棄、消化液の泡まみれの火口を一掃し、ホテル中の方々に散らばった料理人を呼び寄せ、(レストラン、和食、従食)ありったけの在庫食材で作る、作る。



「何でもいいから作れ!」 「何でもいい!」


”なんてムチャクチャな指示・・んなの初めて聞いたよ・・”



と思いつつ、諸悪の根源である私もぼさっとしていられません。


まあ当時の私なんて下っ端なので”アレ持ってこい!ソレ持って来い!”ってのにハイハイ言って走り回るだけでしたけれども。




眠いのでまた明日。



















皆様”消火用スプリンクラー”をご存知でしょうか?(正式名称違うかも)


火事がおきた時、自動で天井から消火してくれるアレです。


今日は数年前働いてた職場でそいつが作動した話です。




私の職業は調理師でして、その時はホテルの宴会調理の洋食厨房にいました。


規模の大きなホテルで宴会用厨房だけで100㎡はあるところです。


その日は朝からいつにもまして忙しかったんです。夕方に大型宴会が控えていました。


忙しさも佳境に入りました。15時頃だったと思います。


私は仕込み班で”照り焼きソース”を大量に作ってました。早く終わらせて”盛り込み”を手伝いたかったので、直径1メートルはある鍋で豪快にアルコールを飛ばしてました。


”フランベ”ってやつですね。蒸発したアルコールに火をつけて飛ばすやつです。火つけた方が早く飛ぶから。


火柱が1.5メートルは上がってました。いつもならそこまで豪快なことはしないんだけど、まあ急いでたんです。


それがいけなかった。



「スポンッ」、「スポポポポンッ」


!?


聞きなれぬ音が厨房に響きわたりました。


”えっっ何?”と思ったのもつかの間。


「ブシャーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


例えるなら”スコール” 雨です。しかも豪雨。


それが100㎡の厨房にふりそそぎました。約2,3分は降っていたと思います。


止んだ時の静けさたるや、今思い出しても笑ってしまいます。


”ボーゼン”という言葉が近いと思います、だって突然の”スコール”が濡らしたものは厨房だけじゃないから。


約300人まえの宴会料理が水と消化液の餌食に。





現在時刻15時過ぎ。


今夜の大型宴会開始時刻は17時半。


さあどうする?



・・・長くなりましたつづきは明日。




















”彫金”ってのを数年前に三年位習ってました。


意味は”金属の彫刻”なんですが、私の行ってた所は主にアクセサリーを作るところで。


ただの”手作りアクセサリー教室”だったら興味ないんですけどそこの先生がね、わりと好き勝手やらしてくれたんです。


他の生徒の方々はかわいくてちっちゃい指輪やらネックレス作ってる傍らで


オブジェ作ってました。主に”虫” コオロギとか、トンボ、蛾。


でもすげー楽しいんですよ、材料は銀とか真鍮なんですが、切って曲げて溶かしてくっつける。


それだけで楽しい子たちが出来ていきます。やー楽しかったな、あの時は。


たかだか数センチのコオロギを三ヶ月位みっちりかけて超リアルな、今にも動き出しそうなのをわき目もふらず、作ってました。


教室内では完全に浮いてましたね、「なんだコイツ」みたいな。


でも先生だけはずっと応援してくれて、「君はそれでいい、君はそれでいいんだ」っていつも言ってくれて、それがすごいうれしかった。




皆の作品は年に何度かのアーティストイベントで売りに出すんです。


先生は私のも出すって言ってくれました。でも・・どうしても異様なんですよね、可愛らしいシルバーアクセの横にグロい虫、虫・・


でも私は自分の作品が沢山の人の目にどう映るのか知りたくなって・・周りの冷ややかな目を見て見ぬふりで了承しました。



さて、イベント当日。


結果的に私の作品は売れこそしなかったものの、(それは先生がべらぼうな値段つけたからだと思う・・)


反響が大きかったんです。


手にとって見れるように展示したんですが、それがはたから見てて、おもろい、おもろい。


みんなまず、ビビるんです、それはもう、”ビクッ”っと。


本物の虫だと思ってしまうみたいなんですよね、それで一歩下がった後、凝視して、そして笑ってくれる。


”ああ、オブジェか”と。


やーほんと楽しかったなあ、沢山の人が私の作ったもので笑ってくれる、感心してくれる。


確かに一個も売れなかったけど一番評判よかったです。




あの先生には感謝だなあ、余計なこと言わないんだもん。ほめ殺しの人だった。


”すごい!うまいな!綺麗だ!きみは天才だ!!”


もちろん生徒皆をほめ殺すんだけど、”天才だ!”って言葉だけは私にしか言わなかった。



先生大好き。忘れられないひとです。











30過ぎにもなって実は歯科矯正を始めていまして、もう半年目になります。


ずーっとやりたかったんですよ。って言っても4,5年前から。


それ以前は自分の歯並びなんて気にしたこともなかったんですけど、ある人に指摘されて。




・・・私は何故か若い時からおじ様に好かれるんです。(イヤ、マジで)


数年前に飲み屋でバイトしてた頃なんか”オヤジキラー”って呼ばれてました。(本当ですってば)


その時の常連のおじ様に言われたんです。


「君は歯並び以外はいいのにね。」


・・・いやマジで自慢とかでなく。


とにかくびっくりしたんですその時まで気にしたこともなかったから。



また違う日にもちろんちがうおじ様にまたいわれました。


「君の為に言うんだけど・・歯並び治したほうがいいよ、かわいいのにもったいないよ」


・・・イヤ決して自慢では・・ゴホゴホ。(もう苦しい)



とにかくですね、気にもしていなかったことを続け様に指摘されてはもう気になって気になってしょうがなくなったんです。しゃべっただけで見られてしまうわけですからね・・


とりあえずは笑う時は手で隠すようになったんですが、私職業柄手荒れもひどいんですよ。


手も見せたくない、歯も見せたくない。どーしていいやら。


歯並び治すったって、何十万もかかるんですよ!保険きかないしね・・


っっっって、悩みつづけるのは私の性に合わないのでやっとこさ半年前に決心した次第です。



歯磨きも金銭面でも大変ですが日々、綺麗になっていく様を実感できるのは楽しいです。


あのおじ様達には感謝ですね・・言われなきゃ気づきもしなかったわけですよ!感謝感謝!




まあ・・今日の話は「人の指摘は素直に聞こう。」ってことかな・・


けっして自慢では・・・ガハッ!ゴッホッ!!ゲッヘ!!(ぐるじい・・・)









どうもこんにちは。昨日のつづきですよ。


アア・・働きたい・・働けるってこんなに幸せなことだったのね。


時間がありすぎて無駄に私生活が充実していますよ。


こんな時間あるなら旅行でも行きたいぐらいですがいかんせん私歩く公害なので。



他のノロにかかった人って一体どうやって社会復帰しているんだろう・・

いや私は”食”にたずさわる仕事なのでしょうがないんですけどね。



・・・調理人が食中毒ってどうよ?それがそれが恥ずかしすぎてね、だまっとこと思ったんですけどつらくてさみしくて誰かにきいてほしくて。

家族にも友達にも黙ってます、調理人のプライドってやつです。


いつまで隠せるやら。



アア・・・皆さん火はちゃんと入れましょう。あとは手洗いですね。