連敗で息の根が止まりつつあったカープは、何とかチームに流れを呼ぼうと攻めるが初回も得点圏で凡退、2回も0アウト12塁から末包選手併殺で無得点など、チャンスを活かせずに終わると、3回表に連打と床田投手の悪送球で失点。
2アウトまで行くが坂本選手の打球を菊池選手が捕れそうでこぼした事で間に合わず、追加点を献上。
さらに吉川選手四球からの岡本選手タイムリーで3失点とこの3点でかなり苦しくなった。
5回裏には床田投手に代打上本選手と言う起用で交代となったが得点には繋がらず、またカープのリリーフ陣も黒原投手以外はすんなり終える事が出来ずと、流れを呼べなかった。
唯一のチャンスは6回裏だったと思う。
矢野選手のヒット、1アウト後に小園選手のヒットで13塁とすると、坂倉捕手が四球で満塁となった。
この場面はどこで左の松山選手を切るかという所であったと思うのであるが、新井監督は堂林選手に代打を送らず結果は空振り三振。
2打席全く合っていない末包選手に代打松山選手かと思いきや、ここでも代打を送らず落ちる球に空振り三振。
二人共に全球見逃していれば四球もあり得たと思うが、ストレート待ちをして三振という形であった。
そういう場面で起用せず、ランナーがいない所で代打松山選手を使っても何もならないだろう。
8回裏にバルドナード投手から2アウト後に坂倉捕手ヒット、堂林選手が四球で12塁を作ったが、巨人サイドは大勢投手を投入。
リリーフが崩れたら次を準備した事で、昨日のカープの栗林投手を出したらそのままという新井監督との差を見せつける采配であった。
末包選手は同じ球に追い込まれて最後は当てるだけのゴロでチェンジ。
最終回に2度のバント失敗があったにもかかわらず、大道投手が丸選手にホームランを打たれて、最後は回跨ぎの大勢投手にあっさり3人で終わり盛り上がる事もなく完封負け。
首位との差は4に広がり、昨年同様に首位チームに3タテされるという昨年の反省が何も活かせていない事が露呈した。
明日にもカープは自力優勝が消滅する。
完全にシーズンが終わった瞬間であった。
この状況で結果の出ない中堅、ベテラン勢を起用してもあまり意味はないだろう。
明日からは若手野手を多く上げて、CS争いを味わってもらうという事が必要だろう。
◆明日からのスタメン案(敬称略)
1(中)秋山
2(遊)矢野
3(三)小園
4(一)内田
5(捕)坂倉
6(左)中村奨
7(二)二俣
8(右)田村
スラッガー候補の内田選手を4番ファーストで起用する、ヤクルト村上選手式の起用法で中軸育成を今年から行う。
中堅・ベテラン勢では秋山選手以外は合格点には程遠いので、秋山選手以外は控えスタートとする。
末包選手は20代だが、今の状態はあまりにも悪いのでスタメン起用はしない。
このスタメンであれば平均年齢もかなり若返るし、来年に期待値も出て来るだろう。
若い野手陣がほとんどチャンスを貰えていないという現実が、矢野選手しか育っていないという結果になっている。
この位の思い切った措置で残り試合を戦って欲しい。
今のチームは9月わずか2勝とリーグ最下位なのだからこそ、思い切って動けるのではないだろうか？