4連敗で優勝どころかCSラインの方も迫られ余裕がなくなって来たカープと、対カープの負け越しがなくなり勝ち越し目前の中日との対戦は、34度という気温の中でデーゲームとして行われた。
私の場合は仕事の都合上デーゲームを生で見るのはほぼ不可能であるので、正直やって欲しくないというのが本音である。
昨日のブログで私はチームが連敗しているのは、現場のバックアップを出来ずに足を引っ張る球団フロントに問題があるという指摘をしたわけであるが、暑い7月から9月下旬まではデーゲームを組み込まない位の配慮は、例年の気温の流れからも予測出来たはずであるがそれもやれない。
開始時刻の日程はオフシーズンに決まるけども、そういう部分でも現場の足を引っ張っているのである。
それと同時に、末包選手が死球で出られないのであれば小園選手を4番に戻すしかないだろう。今のチームは小園選手のチームである。と小園選手を4番に戻すべきと指摘をしていたが、本当に4番に戻っていたので正直ビックリした。
新井監督もアメーバでブログを有しているので(あまり更新はないが)、カープタグのブログを第三者を通じて目にはしているのかもしれない。
私は優勝を逃した時は、監督よりもフロントに問題があったと主張するのでね。
さて試合に話を戻すと、ここ数年は大瀬良投手が良い時は九里投手が悪く、九里投手が悪い時は大瀬良投手が良いという事が続いていた。
最近の大瀬良投手は捕まる事が多くなって来ているが、そのタイミングでやはり九里投手が良くなってきた。
絶対に連敗を止めるという強い攻めの気持ちは、相手打線を4回までヒット1本に抑える好投で球数は55球。
最近の先発陣が序盤で試合を壊している中で、今週の好投している先発陣の捕手は石原捕手であるという点も、カープにはプラスとなりそうである。
一方の打線は福谷投手の前にヒットは2本に抑えられていたが、1打席目にラッキーなヒットを打っていた坂倉選手が、真ん中高めに抜けたストレートを振り抜いてホームラン。
9月は大不振であったが久しぶりのマルチヒットで先制した。
援護を貰った後に失点する傾向にあった九里投手であったが、5回表も3人で抑えた事で試合をこちらに呼び込むと、5回表は石原捕手の打球を握り直すような形でヒットとして出ると、バントがあまり得意ではない九里投手がしっかりバントを決めた。
そして秋山選手がライト前へヒット。
DeNA戦の時はDeNAは前進守備で得点を防ぐような位置であったが、中日は定位置であった事で追加点に繋がった。
6回も九里投手が抑えた後、カープはその裏にエンドランを矢野選手が空振りで、菊池選手も刺されて併殺。
直後の7回に福永選手にヒットを許したが、川越選手がライナーを打って戻れず併殺で流れが傾いたと思ったが、細川選手のラッキーなヒット、宇佐見捕手に繋がれて、カープキラーのカリステ選手にまた打たれて1点差に迫られると、ハーン投手を投入。
そのハーン投手が代打ブライト選手にストレートを投げているのに四球で満塁という大ピンチになるが、代打石川選手をサードゴロで耐えて凌いだ。
7回裏はエラーで石原捕手が出て代走を送ってバントで進塁をさせたが、その後が続かず8回に。
8回の島内投手は先頭ヒットでバントを決められピンチとなるが、福永選手を打ち取ると川越選手を三振に仕留めて最終回へ。
最終回は栗林投手が3人で抑えて自身最多タイのシーズン37セーブ目。
連敗をストップした。
試合後にDeNAがサードゴロで試合終了から失策し、延長12回でサヨナラ負けとなった事で首位の奪還にはならなかったが、対DeNAに3連敗したという事を考えるとそのマイナスを1つ取り返したと思えば、長期的に見ればプラスに捉えるべきであろう。
カープは直接対決で巨人に4勝2敗で行かなければ優勝はないわけで、そこは変わらないし自分達で自力で上を目指せばいいわけである。
むしろ優勝を逃したとしても2位であれば、CS主催で助っ人の損失分を穴埋めできるだろう。
その為にも頑張るだけである。
坂倉選手が「この時期はやめて欲しい。暑くて試合に出られませんじゃ話にならない。暑かろうが勝てるように頑張りたい」と、デーゲーム開催に対して現場の選手からもおもわず本音が出ているように、今の日本の気温では6月中旬以降から9月中旬までは屋外球場は基本的にデーゲームは避けるべきであろう。
選手もであるが、観客もトイレでうずくまる人や救急搬送される人も出るという事であるし、その人数がいくら少ないと言えどイレギュラーで済ませるべきではないと思う。
熱中症は死に繋がる事もあるわけで、甲子園が暑さ対策で屋根を拡大工事して熱を下げようという動きをしているが、カープのマツダスタジアムも屋根が少ない球場である。
その部分も今年のオフの改良工事で椅子は変わるそうであるが、屋根まで手を付けられるとはさすがに思えない。
観戦者や選手を守るという意味でも、6月中旬から9月中旬までは全てナイターで日程を提出すべきであるとカープのフロント、鈴木常務に言いたいですね。
◆若手長距離砲の成長を1軍で生み出すには、周りのカバーが必要。
坂倉選手が二桁本塁打に到達した事で、チームで二桁本塁打0人という事態は回避した。
だが内田選手が少しずつ長距離砲の片鱗を2軍で見せているが、主砲候補の若手に15試合程度1軍スタメンで出し続けて成長を促せるほど、他にカバー出来る選手がいないのがカープの苦しさである。
軽打を打てる選手は山ほどいるが、長距離砲となると坂倉選手を捕手以外のポジションで強引に起用しても、末包選手と合わせて二人だけである。
坂本選手、阿部捕手(当時は1塁出場が多くなっていたが)、長野選手、亀井選手らでカバーして岡本選手を高橋監督が我慢して使えた事で育て上げた巨人。
大山選手、助っ人外国人、梅野捕手らで打をカバーして佐藤選手を使い続け、さらにその4人を使う事で森下選手も我慢して使えた事で、ホームランを打てる選手が増えた阪神。
オースティン選手やソト選手(現在ロッテ)、佐野選手、宮﨑選手がパワーをカバーする事で、1年使い続けて今や4番に成長した牧選手のDeNA。
ヤクルトの村上選手だって、山田選手や青木選手が元気だった頃でそこに中村捕手も3割近い打率で打っていて、助っ人野手もいたので育った。
中日だけは使える長距離砲の選手がいないという事で細川選手を使い続けるしかなかったという例外での成長ではあるが、他球団は周りがカバー出来て若手の長距離砲を育てる事に成功しているのである。
カープにも林選手や内田選手といった長距離砲の選手がいるのだが、彼らを15試合我慢できるかと言われると、周りも長距離砲が少なくカバー出来ないので我慢できなくなってしまっている。
林選手は本当に伸び悩んでしまったという印象が強くなってしまっていて、こうなると次の世代の内田選手を育てるしかないが、このままでは林選手と同じパターンになってしまうだろう。
パワーでカバー出来る選手が足りないのであれば、FA市場に出て来た時に参戦して獲得に乗り出すという動きをする必要があると思う。
そうすればFA選手、末包選手、坂倉捕手の3人でカバーする事で、内田選手を下位打線でファーストで1軍で使い続ける事で成長を促すという事は可能になる。
FAでお金を出せるのか?という問題の解決策を示せなければ、それは絵に描いた餅でしかないが、今年失敗した助っ人3選手の総額が約5億円。
今年のオフはハーン投手の引き留めに1億追加し、新規獲得助っ人は1億円で投手一人に留める事で、残りはアカデミーの育成野手の成長に賭ける事で3億円を浮かす。
それを拠出すれば3年9億円という提示は出来るので、他球団に提示額で見劣りするという事はなくなる。
そういう提示をしても取れなかったというのであれば仕方ないが、今後のチームの事を考えると今年の市場に二桁本塁打を打てる可能性がある選手が出た時は、チームとして全力で獲得に乗り出すべきではなかろうか?
末包選手は28歳、坂倉捕手も26歳であり坂倉捕手はFA取得も近い。
その中で次の24歳以下の世代の長距離砲をそろそろ育てないと、本当にチームが大変な事になる。
毎年助っ人野手を連れて来て当たりを祈るという不確実な事に頼るより、FAに1回賭けてその間に内田選手を育てる。
これが育成のカープの令和であるべき姿であると私は思いますね。