明日が全く勝てない大竹投手が相手という事もあり、絶対に落とせない試合であったが、カープはそもそもヒットが出なかった。

2回に相手のミスで0アウト3塁という大チャンスを貰って、内野ゴロでも1点入りますよという守備をしている相手に対して内野ファールフライを打ち上げてしまう坂倉選手。

そして菊池選手は投手へのゴロで本塁封殺。

やるべき事をやれないというミスでチャンスを逸すると、5回までチームは出塁すらなしに抑え込まれた。

 

一方の森下投手は5回には三者連続三振など、被安打2ではあったが粘りの投球で0を重ねた。

 

そんな投手戦は6回裏に先頭の會澤捕手の安打でランナーが出るが、森下投手のバントは失敗。

秋山選手が3打席連続三振の後に、野間選手が四球でチャンスを作ったが上本選手がゴロで打ち取られた。

 

7回は互いにランナーを一人出したが無失点で迎えた8回、小幡選手にヒットを打たれると才木投手に代打で島田選手のバントは捕手前のバントであったが2塁送球が間に合わず手痛いミスとなると、近本選手の打球で13塁を作られた。

前進バックホームという勝負の守備を仕掛けて、森下投手も球数が110を超えて120に差し掛かる状態でもストレートが149キロという力で中野選手を三振。

森下選手も打ち取りピンチを脱出した。

 

この力投に打線は會澤捕手が2打席連続ヒットが内野安打で出て、代走で大盛選手起用で代打宇草選手がバントをした。

続く秋山選手がゴロで進塁打となり2アウト3塁で、今のチームでは1番状態が良い野間選手に打席が回るが死球であった。

2アウト13塁という状況で、私は14打席連続ノーヒットの上本選手に代打堂林選手だと思ったんですが代打の起用はなし。

3ボールから1球を見逃した時に、1塁ランナーを自動スタートさせると考えたらもう1球は見逃すべきと思いましたが、まさかのスイングで力ないフライ。

これは自分本位の打撃でしかなく、ハッキリ言えばこれもミスであると言えるだろう。

 

9回表は栗林投手が三者三振で流れを呼びこむが、カープはヒット1本に終わり延長戦。

 

この延長戦でカープベンチには1点台の防御率の投手が3人、そして防御率0.00の病み上がりハーン投手もいるという中で、新井監督が選んだのは2試合連続四球から失点している島内投手であった。

そして梅野捕手は抑えたが小幡選手に四球。

その後の島田選手に捉えられると、野間選手の3塁送球が大暴投。

カバーに入っていた島内投手が捕球できずスタンドに入り1進塁が与えられあっさり失点してしまった。

 

この状態で失点すると気落ちもしてしまう。

あっさりと近本選手にも打たれた所でKOされた。

続く河野投手も首を振って明らかなボール球を投げたり、坂倉捕手も後逸するなど集中力を欠いたような姿でさらに失点。

一気に苦しくなって迎えた10回裏。

1アウトから代打の堂林選手が四球の後、秋山選手と野間選手がヒットで1アウト満塁を作った。

上本選手への代打は適切な判断であると思うが、ここで松山選手を起用したがあっさり追い込まれると当てに行って最悪のセカンド併殺打。

最後まで1点を取る事が出来ず、またしてもマツダスタジアムで完封負けという結末になってしまった。

 

◆島内投手の配置転換に新井監督は否定的であるが、私は相手投手との球威を比べて一度転換すべきと指摘したい。

 

島内投手はこれで5敗目であるが、新井監督は配置転換を考えていないと否定した。

だが全ての失点に四球が絡んでおり、相手との勝負の土俵に立てていない。

黒原投手が無双しており、ハーン投手も安定している中で、失点続きの島内投手を8回で使い続けますという方針はいささか納得しかねる。

 

野次が飛び途中で帰宅するファンが多く、そもそも空席もかなり目立っていた試合。

そんな中で連続失点中の投手を選択し失敗したという事は、首脳陣の人選ミスであると思うし、他の投手を試すべき時に来ていると思う。

島内投手のストレートは確かにスピードガンでは152を記録はしていたが、速さだけで言えば147キロの相手の桐敷投手(右左の違いはありますが)の方が球が速く見えた。

 

新井監督が良い球を投げていると思うのであれば、是非とも8回裏の上本選手に対する桐敷投手の投球と、島内投手の11回表の島田選手の投球を比べて欲しい。

島内投手はストレートで1発は打たれていないので、良い球を投げていると新井監督が感じるのは理解できる。

だが同じクイックで、しかも桐敷投手の方が3塁にランナーがいるので条件は島内投手よりも厳しいのに、ストレートの速さは相手の方が速く見えた。

それではストレートの速さを相手が打席で感じていないと思う。

だから四球も増えてしまう。

 

楽な場面で何回か使って自信を取り戻させないと、チームの首位も危うくなる。

他に投手がいなかった例年と違って、今年は良い投手が揃っているのだからこだわる必要性はないだろう。

私は黒原投手かハーン投手を抜擢すべきであると指摘したいですし、防御率で良い投手から延長は後攻なら行かせるべきであったと思います。

 

坂倉捕手もストレートが低かったとは言え、ストレートを逸らすのは良くない。

捕手としての立場を取り戻したいのであれば、こういう所でしっかりと守らないといけない。

2点ならまだギリギリ可能性があったのに、そのミスで3塁に進まれ3点にリードが広がってしまった。

 

會澤捕手がなぜ良く使われるのか?

高めに浮く球は無理だろうが、低めであれば止めないと。

そういうプレーを見せられたら、現地のファンも帰路についてしまうのは当たり前である。

 

非常にミスが多かった試合の次の日が、全く勝てていない大竹投手というのも地獄でしかないが、これ以上落とすとDeNAの足音だけでなく、阪神、巨人にも追いつかれてしまうだろう。

 

投手が頑張って首位にいるのに、なぜこれだけホームの試合で空席が目立つのか?

1塁側の席に相手球団のユニフォームを着たファンが座れる位、空席があるというのはここ数年はなかった事である(※相手ユニフォームで座っていけない席というのはマツダスタジアムには外野席のパフォーマンスシート以外には存在しないので、そこは問題がない事は留意してもらいたい)。

自分たちのファンが1塁側の座席を満席に出来ないという事は、どれだけ多くのファンが野手陣に失望しているかの表れである。

たまには野手で勝ったという試合を見せてくれと先日も書いたが、今日も森下投手が120球以上投げて無失点なのに援護は0点である。

 

0アウト3塁で内野ゴロで1点入る守備をしてくれているのにファールフライの坂倉捕手。

2アウト13塁でスリーボールからのど真ん中は見逃したなら、もう1球見逃して1塁ランナーを自動スタートにして1本で2点取れる可能性を増やすべき場面で、自分本位のスイングをして力ないフライで今日もノーヒットの上本選手。

この状況を考えた打撃が出来ない二人が中軸では点は入らないだろう。

野間選手が3番で機能していたのに、なぜ2番にしてしまったのか?

末包選手がいない以上は、野間選手と小園選手をくっつけて点を取るしかないだろう。

 

もう少し知恵を絞って戦って貰いたい。

大竹投手にまた負けるようであれば、2年間何をチームで調べたんですか?という話になる。

野手陣がもっと打で仕事をしないといけないだろう。

 

今日も投手陣は3失点である。

1試合を3失点以内に抑えてチームが勝てないのは、野手陣の責任であると私は思うので、もう少し見れる野球をしてもらいたい。

本当に2回と8回の攻撃、10回の守備は見せてはいけない試合であったと思います。