交流戦以来のマツダでの試合となったが天気は悪く雨が降り続ける中での試合であった。

 

スタメンに末包選手の名前はやはりなく、軽いと言いつつも軽くはないなという印象を持ったが、試合は予想通りの投手戦となった。

相手は初球から積極的に行けというような攻撃で森下投手は球数も少なく4イニングを被安打1で無四球で乗り越えた。

打線は初回に内野安打があったが、綺麗なヒットは最初に森下投手が打つという状態であり、打線の貧打感が目立った。

 

そんな中で4回裏。

解説の元カープ監督の野村氏も怒りをこらえるのに必死だなと感じるような、とんでもない失敗をカープは繰り返した。

1アウトから小園選手が内野安打で出塁するが、高橋投手の首の癖を利用しようとして逆に利用されて飛び出してしまってアウト。

そのプレーの直後に堂林選手がヒットを打ち2アウト1塁となった。

 

続く菊池選手はライトオーバーの打球を打った。

2アウトでありランナーは全力で走るわけで、あの打球であれば全ての人がホームインで1点先制だと理解しただろうし、実際ヤクルトの外野からの送球に備えた山田選手もホームへの送球を諦めている姿勢であった。

だが3塁コーチの赤松コーチが何とホーム突入を止めたのである。

 

この判断に解説の野村氏も「ホームはセーフだと思った」と怒りをこらえるような解説であり、なぜ止めたのか分からないという言葉を残した。

続く二俣選手のボテボテの打球を捕手が捕球したが、2アウトでありながら堂林選手はホームに走る事はなかった。

1塁の判定はセーフとなったが、映像を見る限りではベースを離れているように見えたが判定は覆りアウト。

この一連のやるべき事をやれない姿勢には、解説の野村氏もX上でのファンも大いに呆れるしかないのであった。

 

そんな嫌な流れも森下投手が3人で抑えて踏ん張り、5回裏には森下投手が2本目のヒットで雨に打たれる中、秋山選手も野間選手も打ち取られたのであった。

 

森下投手は6回に松本捕手にヒットを打たれると高橋投手がバントで初めて得点圏にランナーを背負った。

西川選手を打ち取った後、丸山選手に粘られて何とかショートゴロに打ち取ったが、1塁への送球が逸れて堂林選手が足を伸ばしてアウトの判定もリクエストが行われた。

 

正直こちらもベースから離れているように見えたのであるが、今度は判定通りアウト。

もう少しマツダスタジアムのカメラの画質をあげて貰いたいと、所有者は広島市なので球団がどうにかする事は出来ないので、市には本当にそこは強く申したい所である。

 

6回裏。

雨も考えても上本選手のヒットの後に小園選手にバントは適切であるように感じたが、堂林選手が4月は振っていたボールになる変化球にバットがとまり四球で12塁とした。

 

このチャンスに菊池選手に回るが、得点圏打率が低い打者がこの場面で打てるという事はなく見逃しの三振。

続く二俣選手も初球を打ちあげて、誰もが無得点に終わったと頭を抱えた。

ところが何でもない打球をショート長岡選手が落球して先制点を奪うと、高橋投手も気落ちしてしまったように見えた。

2打席連続三振で全くタイミングが合ってなかった會澤捕手に打球を完璧に捉えられ、タイムリーで3-0と、今日の森下投手の出来を考えれば勝利を決定づけるタイムリーであった。

続く森下投手が猛打賞となるヒットを打ったが、秋山選手は打ち取られ4打席0出塁とやや落ちて来ているという感じを受けた。

 

その後はカープ打線は石山投手、金久保投手という継投の前に出塁する事は出来ず、逆に森下投手も7回以降は出塁を許さずに試合はそのまま終了。

2位阪神、3位DeNAが共に敗れ、縮まっていたゲーム差をもう一度3に戻す事に成功したのであった。

 

しかしながらこの日は4回裏、6回裏はミス連発であったと思う。

癖を見抜いたように見えて見抜けていなかったという小園選手の飛び出しアウトはスコアラーの分析ミスが大きいだろうし、2アウト1塁で頭を越す打球を打っているのに、ホームに帰すという判断を赤松コーチが出来なかったのは首脳陣のミス。

さらにランナーはホームに走るべきであったと野村氏も言っていたが、2アウトなのにバットに当たったボテボテのキャッチャーゴロに3塁ランナーが動けていないというのも気になるミスである。

6回もチャンスで2球目の甘い球を見逃し最後は三振した菊池選手、初球をあっさりと打ち上げてしまう二俣選手。

 

相手が99%起こらないミスをしたから運よく点が入って流れが傾いて3点というイニングとなったが、待ち方のアプローチも含めてミスが連発した試合であった。

森下投手であったから何とか耐えれたが、若い投手がマウンドであったならばおそらく負けてしまう流れだったと思う。

 

首位にいる間に気を引き締めるという事は大事である。

次がトレードも行って勢いに乗る巨人の本拠地での試合と考えると、こういうミスをしていては勝てなくなる。

チーム全体がミスをしながらも勝つというのは強いチームであるかもしれないが、本当に優勝の二文字を現実の物とするには、普通なら起こり得ないミスをしっかりと減らしていかないといけない。

2アウトでホーム突入出来る打球で躊躇したのは、大きなミスであったと首脳陣が反省をして次に活かさなければならない。

 

勝ったから何とか良かったとなるが、負けていたら3敗位のダメージを負っていただろう。

中日戦に負け越した以上、ホームの試合は勝ちこさないといけない。

明日もしっかりと取れるように集中していきたいですね。