今日は序盤から床田投手がピンチの連続を凌ぐというような展開であったが、攻撃陣が大きく苦戦した事が響いた試合であった。
2回表に小園選手が出るが、末包選手が引っ張れずに併殺。
3回表も失策、バントで1アウト2塁も秋山選手が三振、2番で出ると打てている印象が薄い矢野選手もレフトフライとやはり引っ張れなかった。
1回裏、2回裏と得点圏を背負いながらも耐えていた床田投手であったが、3回裏にカリステ選手に被弾。
カープは昨年から一方的にやられており、白濱スコアラーが2年何を調べたのか？と本当に問いただしたくなるレベルであり、情けないという言葉を言うしかないだろう。
4回は野間選手が出た後、フルカウントでランナーは走って小園選手は落ちる球を見送り、解説の野口氏(元中日投手)も実況も「ボールだと思いました」と言い切る位のボール球を審判がストライクコールで三振、野間選手もセカンドアウトで併殺になった。
明かに球審が髙橋投手寄りの判定をする事が多く、審判の質という点に付いては意見書を出しても良いレベルで、野口氏も「今日はあのコースをストライクにしたりボールにしたりと安定していない」と評するなど、球審の判定があまりにも酷かった事は言及したい。
だがカープの打線も本当に酷かった。
有利なカウントで坂倉捕手が引っ張れないレフトフライだったり、末包選手の内容のない三振、併殺、菊池選手も内容がなく、下位打線が本当にさっぱり打てなかった。
交流戦のインターバルの4日間で中日に対してどういうアプローチをチームとして考えたのだろうか？と見ていても歯がゆい試合であった。
4回裏は1アウトからディカーソン選手にツーベースの後、宇佐見捕手の打球はショートライナー併殺かと思いきや、ボールがグラブをはじいて抜けて13塁とツキもなかったように見えたが、村松選手の打球を小園選手がノーバウンドでライナーキャッチでサードベースにそのままグローブを伸ばして併殺で凌ぐと、ここから床田投手もエンジンがかかって何とか7回1失点で試合をまとめた。
6回までチャンスらしいチャンスを作れなかったカープは、7回に野間選手と小園選手の引っ張れる選手達が連打で0アウト12塁とした。
私はここの末包選手に代打松山選手かと思いましたが、上本選手を送りバントをさせた。
23塁でも得点圏1割の坂倉捕手、菊池選手では点が取れないだろうという多くのファンのネットでのつぶやきを知ってか、新井監督は坂倉捕手に代打松山選手を起用したのである。
バンテリンドームの打率、得点圏打率でも適切な代打であり、松山選手が良く打つセカンドゴロでも相手は同点で良いというセカンドとファーストを後ろに下げ、ショートは前進という引っ張りを警戒した守備であった。
ベテランであれば何が何でも引っ張って欲しいという所であったのだが、今日に限って流してショートゴロで本塁封殺。
最悪の姿であり、監督の勝負手が失敗に終わってしまったのである。
代走の宇草選手が2塁に走ったが、菊池選手も空振り三振と連覇を知る主力の選手が全く良い姿を見せれなかった。
8回の松山投手を相手に粘って見せたが点が取れず、黒原投手が2三振を奪って望みを繋いだ最終回。
マルティネス投手に対して、野間選手はストレートに三振したが小園選手は内野安打を奪った。
その小園選手を代走羽月選手に代えて、同点を狙いに行く執念を監督は見せたが、上本選手はライトフライに打ち取られた。
2アウトから羽月選手が盗塁を決めて前進守備となり、途中出場の石原捕手が打てればという状況に持っていけたが、最後はフルカウントから三振。
対中日戦はこれで6度目の無得点と、スコアラーと打撃コーチの責任は重いと感じる試合であった。
ランナーを出せばストレートの制球が甘く高めに浮いてくるというマルティネス投手の対策は狙い通りであったように思うが、決めきれない打線が深刻な状態のように見える。
中日投手陣に対しては、追い込まれるまでは引っ張りに行った方が強い打球を打てると思うのであるが、下位打線はその引っ張るという事も出来ていないように見えた。
投手陣が最少失点で引っ張っても、無得点では勝てない。
8試合やって6試合無得点というのは、チームとして分析が出来ていないと大いに反省する必要があると思うし、昨年も他球団が当たり前のように勝ち越していた中日に勝ち越せなかった。
助っ人野手が大ハズレであるのはコーチの責任ではないが、約4試合に1試合ペースの無得点試合はコーチにも責任はある。
特に今年から就任の小窪コーチは、昨年までいた迎コーチよりも野手の指導力に欠けるという事をこれは1軍の結果で示しており、東出2軍コーチと合わせて次期監督候補の両名の指導力がここまでないとなると、新井監督の次の監督にする事は不可能ではないだろうか？
新井監督は勝つ為に、勝負所で今日は良い采配を揮ったと思う。
だが選手の力不足で負けてしまったという所だろう。
そろそろ中日に対して勝利していかないと、優勝という二文字は苦手球団があると達成できない。
明日は私の誕生日でもあるが、そういう時に良い試合をしてもらいたい。
采配は間違っていなかったから敗戦は仕方ないのであるが、対中日8戦6完封はあまりにもダメである。
野手陣は本当に反省して次に活かして貰いたい。
追い込まれるまでは振り切って引っ張るという姿勢を出す事からやっていくべきではないか？