スタメン捕手が前回のDeNAの時の坂倉捕手ではなく石原捕手に組ませて、宇草選手を指名打者として、坂倉捕手を完全にスタメンから外した試合は、序盤からランナーを背負いながらも玉村投手が粘るという展開で進んだ。

2回表に末包選手に久しぶりの長打が出るが、後続が連続三振で得点出来ずに終わる。

 

そんな中での3回裏。

今日支配下登録されたばかりの佐藤選手の打球を、矢野選手が悪送球でランナーを許すと、今宮選手にタイムリーで失点。

1アウト後にエンドランと思われるがランナーが走り、山川選手を三振に仕留めたが石原捕手の送球が低くて逸れて3塁にまで進まれる。

そして近藤選手に初球をあっさり打ち返されて2点目を献上した。

 

その後もカープ打線はチャンスらしいチャンスがないまま5回終了までわずか2安打では攻撃の糸口もない。

6回表。

2アウトランナーなしから野間選手と菊池選手が連打で23塁を作り、小園選手が打てればという所であったが、交流戦に入ってから数字が落ちて来ておりサードへの力のないゴロで無得点と苦しくなった。

 

玉村投手は自責0で6回を投げ終えて反撃のチャンスを狙うが、末包選手のヒットで7回表の0アウト1塁のチャンスも、宇草選手と林選手が打ちとられ3人で攻撃終了。

その裏の森浦投手が相手打線を9球で三者連続三振という凄い投球を見せた。

 

8回表。

昨日の試合でオスナ投手に手も足も出なかったという事を考えると、この回に追いつくしか道がないという所であったが、ヘルナンデス投手を相手に石原捕手が死球、野間選手が四球で2アウト12塁と最後のチャンスを作り上げるが、菊池選手が外のボール球に空振り三振。

反撃の目を摘まれるとハーン投手が15球で望みを繋いだが、オスナ投手の前に今日もランナーを出せずに敗戦。

自責0で玉村投手は負け投手となったのである。

 

ビハインドの展開であってもスタメン野手9人に代打などはなく、そのまま戦ってそのまま負けたという試合で非常に痛い結果となった。

相手のファインプレーも多く、こちらは3試合連続での失点に繋がるミスという試合運びは大いに反省すべきであろう。

 

連敗する事、カードで負け越しになる事は、鬼門の福岡という事を考えればそこは想定済みであるのだが、チームとして交流戦5割と交流戦-2では大きな違いがある。

 

明日は是が非でも取らねばならない試合となったが、ミスが多いという点は気になるし、そのミスを取り返せないまま終わってしまう野手が多い。

 

投手陣は実質ソフトバンクにミス以外の失点をしていないような物である。

大型野手補強を続けるチーム相手にこの数字は立派であるのだが、野手陣が力負けしてしまっている。

粘るという方向性は良かった。

だが得点圏で決めれる選手がいないというのが、チームの苦しい現状を浮き彫りにしている。

 

相手の育成選手が支配下昇格から即1軍昇格で結果を出しているのを見ると、カープの2軍の佐藤選手の支配下というのがないのはもったいなく思う。

「すぐにフロントが動いてくれた」と小久保監督が語っていたが、カープのフロントは全く動けていない。

金銭面の戦力差は仕方ないと思うが、支配下判断はどうにかならないのだろうか?

こういう差はすぐに埋めて貰いたい所である。