相手のエースである東投手に対して、横浜スタジアムでは連勝を続けている大瀬良投手で挑んだ試合は、初回に毎年恒例5月以降の大瀬良投手は立ち上がりの失点が多いという指摘は前回もしたように思うが、今日も満塁から犠牲フライで失点。

 

その後は2回裏の林選手にツーベースを打たれて以降は、ヒットを6回終了時まで許さない投球でギアが上がったのであるが、打線が全く応えられない。

 

3回は會澤捕手の今月初ヒット(この時点で苦しさが伝わるだろう)が出ると、バントで送って秋山選手がライトへ綺麗なヒットを放つが、會澤捕手の足では戻って来れない。

そして矢野選手が詰まらされアウトになる。

 

4回は1アウトから小園選手と末包選手の好調の二人でチャンスを作り、相手のセンター蛯名選手が弾いた事で23塁とチャンスを拡大した。

ここで打者は得点圏打率も低い1塁起用が続く坂倉選手で、内野陣は後ろに下がっており叩きつけるだけでも同点という形になっているのに、3球三振。

宇草選手もストライクを簡単に見逃して3球三振。

あまりにも内容がない打席で頭を抱えた。

6回表にも2アウトから小園選手と末包選手が連打でチャンスを作るが、坂倉選手がまたしても打ち取られた。

 

0-1で迎えた7回表。

どう考えても追い上げて行かなきゃいけない場面であると思うのだが、宇草選手、會澤捕手、大瀬良投手の打順で誰一人代打を使わないという采配があった。

 

その後でいきなり山本捕手にツーベースというスタートで頭が痛くなってくるが、宇草選手を大盛選手に代えるという交代をして、その後2アウトを奪うと柴田選手を申告敬遠で東投手を交代してくれないかという駆け引きを仕掛けたが、相手は乗らなかった。

 

8回表。

秋山選手がヒットで出て矢野選手が送った後、菊池選手は進塁打で2アウト3塁となった。

得点圏チームトップであり、リーグでもトップで、東投手との対戦打率は10-8で8割という数字であった小園選手との勝負は避けて来るかと予想していたが、何と相手は勝負をして来た。

追い込まれて苦しくなったが、一二塁間に打球が飛ぶとオースティン選手がダイビングで止めた。

間に合うか際どいタイミングであったが、小園選手のヘッドスライディングが先に実って内野安打。

ついに東投手から同点にすると、末包選手も続いてまたも13塁で3度目の坂倉選手に回ったが、こちらは3回連続のアウトであった。

 

8回裏も続投した大瀬良投手であったが、1アウト後にオースティン選手を歩かせた所で交代。

代わった塹江投手がいきなり佐野選手に打たれ、守備の乱れもあり1アウト23塁とピンチになる。

ここで筒香選手を歩かせて満塁策という選択肢もある中で、カープはある程度筒香選手対策に自信があるのか、勝負に出て結果は空振り三振と最高の形で抑えた。

そして左投手リレーというカープでは数年前では見られなかった光景で森浦投手が出ると、山本捕手を力で抑えて無失点で凌いだ。

 

最終回。

山﨑投手が出て来てカープは打てる雰囲気が出ていたと思うが、野間選手の4球目は明かに高いがストライク判定という奇妙な事が起きてアウトとなると、會澤捕手がヒットで代走を送って勝負をかけたが、松山選手、秋山選手と打ち取られた。

 

9回裏は島内投手が危なげなく3人で抑えて迎えた延長10回表。

9回まで吹いていた風が止んでほぼ無風という形になっていたが、伊勢投手の前にあっさりと2アウト。

だが小園選手が引っ張った打球はスタンドに届いて勝ち越し点となると、末包選手もホームランで続いて3-1。

栗林投手の久しぶりの登板という風に盛り上がるが、途中から捕手に回った坂倉捕手も打ち取られたがヒットで伊勢投手は交代。

代わった石川投手から野間選手もホームランで、カープが1イニング3本塁打というめったに起きない事が起きた。

そのタイミングで甲子園では戸郷投手がノーヒットノーランを達成し、そして少したってからバンテリンドームでは防御率0.00のマルティネス投手が3失点の炎上という、今日はめったに起きない事が起きる日だったのかもしれないと感じた。

 

4点リードではセーブが付かないので黒原投手をマウンドに送るが、2アウト2塁から代打の宮﨑選手にタイムリーを打たれて1点返された事でセーブシチュエーションに代わった事で栗林投手を投入。

筒香選手相手に追い込むと、レフトへの力のないフライに打ち取りこれでついに通算99セーブ目となった。

次の試合でセーブを達成すると、日本人最速100セーブ達成となり、失敗した場合はその次の試合が日本人最速タイ記録となるという形になった。

 

また交流戦前の貯金も確定した。

 

今週は表ローテが4日連続相手で苦しい日程であったが、結果的には2勝2敗と五分で乗り越えたのは大きい。

明日は初先発となる玉村投手で連敗で迎えて止めろだと厳しいと感じていただけに、大きな1勝となった。

玉村投手は交流戦のローテ入りが出来るかどうかの結果を一発で求められる形になるが、頑張って貰いたいですね。