相手の松本投手がドラフト2位の新人という事で、カープとしてはプロの洗礼を浴びせないといけない試合であるし、森下投手を立てている以上は勝ち切らねばならぬ試合であった。

 

だが2回表の1アウト13塁で會澤捕手が併殺打を打ってチャンスを逃すと、初回から地方球場のマウンドにほぼ上がった事がないという森下投手が制球に苦しみ、その裏には昨日も打たれた武岡選手にタイムリーを打たれ失点した。

 

3回表に1アウトから秋山選手がヒットを打つが、これを最後にカープは一人のランナーも出す事が出来なかった。

森下投手はランナーを背負いながらも粘り會澤捕手が上手いリードをして、6回1失点と序盤の崩れ具合から良く立て直せたと思う内容であったが、7回からは継投に入るしかなかった。

7回の塹江投手は三者三振というと流れを呼びこみそうな内容に思えるが、実態は全ての打者にフルカウントである。

これでは反撃ムードも起きない。

 

球数を稼いで先発の松本投手を交代に持っていきたい場面であったが、粘れる矢野選手に代打で粘れない田中選手をチョイスする首脳陣のセンスにも疑問を感じたし、追いかけないといけない中で8番の會澤捕手には代打を起用しないという点もいささか謎の判断に思えた。

 

8回裏には矢崎投手が失投を村上選手に投じて史上最年少200号本塁打を献上し、最終回の攻撃でも3人で抑えられ、最後は何もならない場面で代打松山選手と言う選択は相手に何もプレッシャーにはならない。

本当に何も出来ずに終わってしまった試合であった。

 

攻撃陣の無得点試合はこれで11試合目となり、全体のペースで言えば3試合に1回のペースである。

打撃が昨年より悪くなるという事は、新任の小窪コーチの打撃の指導力に大きな疑問符が付くと思う。

オフには両打撃コーチは1軍の場から退くしかないように見える。

 

 

◆オフには他球団出身OBである程度現役時代に実績ある人材を打撃部門に招聘すべし。

 

今のカープの3試合に1回無得点という現状の状態では、5000万円の提示でオフに「カープOB以外の他球団出身選手の打撃コーチ」を招聘するべきであろう。

2軍で1割台のシャイナー選手のような助っ人に円安も合わさって1億円以上も支払って獲得する位ならば、コーチ部門に5000万円を投じた方が費用対効果も大きいと思う。

 

横浜OBであった石井コーチ(現DeNAコーチ)がカープを退団して以降、カープOB中心の打撃コーチ体制が続いているが得点力や出塁率は低下していく一方である。

打率は朝山コーチが入り少し上がったが、得点圏打率や出塁率は東出コーチ時代から低下しており、カープOBが中心では最早立て直しは難しい現状が出ている。

 

個人的には他球団出身+実績十分+新井監督を立てれる+現在12球団で指導者ではないフリーの状態という点を加味すると、2000本安打を打っており出塁率も生涯で3割を超えており、指導者としても既に経験のある中日OBの荒木氏を打撃コーチで迎えてはどうかと提案したい。

打撃コーチの経験はないが、守備も走塁も教えれるという点は今のカープの走塁面で盗塁死が目立っている部分からも重要であり、2000本打っている選手の打撃論は説得力もある。

また2000本安打を新井監督の次に達成したのが荒木氏であり、新井監督の方が名球会の先輩であるので立てる事は出来るだろう。

長打力育成のみであれば、平成唯一の三冠王の松中氏(元ソフトバンク)も候補として挙げたいが、性格面を考えると新井監督を立てるという事は無理なタイプに見える。

そういう面も加味すると、荒木氏と言う名前を挙げたくなる。

 

コーチを代えろという意見をしっかりと言うならば、交代候補もきちんと示せねばそれは意見とは言えないだろう。

コーチの年俸の平均は3000万円ほどと言われているが、さすがに3000万円ではいくら1軍のコーチと言っても広島に住んでもらうという点も考えると、相手側も了承するのは難しいだろう。

だが新井監督が就任している間の3年契約で年俸5000万円であれば、他球団OBでも十分交渉の余地はあると私は思っている。

その就任の可能性を模索出来て新井監督を立てれて十分な実績があるという点を考慮すると、私にはまず荒木氏が浮かんだという事である。

 

 

苦しいチーム状況で金曜日からは巨人戦をマツダで迎える。

完封負けしないように、野手陣が取り組まないといけないだろう。

本当に今日はなすすべなく負けているが、四球を選ぶことも大事であるという事を胸に戦って貰いたいですね。