昨年から勝てていない大竹投手相手に、普段の打線ではキツイという考えで思い切って右打者中心に組み替えた。

末包選手を昇格で5番に入れるという思い切った処置も取っていたが、早打ちで攻めて行ったが結果は出ず、逆に大瀬良投手は2イニング連続で先頭打者四球などコントロールに苦しんでいる展開であった。

 

打つ手もなさそうに見えたが、スタメン抜擢の中村健選手が今季初ヒットが甲子園でのホームランで先制点を奪う。

いつもと違うという空気が一瞬だけ流れたが、即その裏に近本選手にヒット、盗塁から中野選手タイムリーでアウトを1つも奪う前にあっさり追いつかれてしまうのである。

大瀬良投手の5月以降の例年の失速を見ていると、こりゃダメだなと達観しながら見ていましたが、ここから大瀬良投手が粘って4回の坂本捕手のヒット以降は7回まで一人のランナーも許さずに踏ん張ったのである。

正直ここまで5月から9月の間で良い大瀬良投手を見るのは2018年位まで遡るのでは?と思う位、4回以降は本当に良かった。

 

こちらも攻めきれずに投手戦となっていたが、大竹投手は6回を終えた段階で交代。

今回も攻略したとは言い難い結果となってしまった。

 

7回は桐敷投手が出て来て、會澤捕手の死球からバントで送ってと言う展開は作れたが後が続かず、大瀬良投手に代打を送らずにこの回のチャンスは放棄した。

 

8回に3番手のゲラ投手から二俣選手が四球で出ると、菊池選手はセーフティ気味のバントで進塁となり2アウト2塁。

ここで小園選手が引っ張ってタイムリーで勝ち越した。

送球が逸れて捕手とランナーの二俣選手の激突はあったが、勝ち越した後に末包選手も続いて引っ張ってタイムリー。

2点を勝ち越した。

 

得点圏が2軍で1割台だった末包選手が、いきなりの1軍の得点圏でしかも敵地で打てるとは。

素直に2軍監督の見る目が良く、私に見る目はなかったと認めるしかないだろう。

 

8回裏に島内投手が先頭の糸原選手をストレートの四球で歩かせたが、上位打線を封じると、9回表は三者連続空振り三振に抑え込まれたが、栗林投手がその裏を四球1つで抑えて逃げ切り5割に数字を戻した。

 

マツダスタジアムでは2試合に1試合は無得点となっているペースで貧打に苦しむが、敵地では今年は完封された試合は2つしかない。

連敗を続けていた甲子園では連敗を止めてから4連勝。

昨年度の巨人、今年の阪神と複数スコアラー体制にした相手には敵地でも十分戦えている。

となるとスコアラーをもう少し増員出来れば、もっと伸びる可能性もあるように思える。

 

金曜日からはマツダでの中日戦で今年も分の悪い結果となっているが、思い切った抜擢で打破をしたい所である。

 

 

◆相手チームの事情を実況した在阪放送局にびっくり。

 

DAZN中継は阪神の在阪放送局の映像を使っているのであるが、その実況が「堂林選手が神宮で全力疾走を怠ってから外れる日が増えている」と触れた。

実はこのプレーはX(旧Twitter)や当ブログでは取り上げたが、マスコミは新井監督にも堂林選手にもこの件は聞いておらず、ニュースとしても書かれてはいない。

 

阪神サイドの中継という事を考えれば、そこに触れられる可能性はないと思っていたのであるが、そういう部分まで調べているという所に在阪マスコミの阪神番の強さを感じた。

めったにない事であったので、取り上げさせてもらいました。