相手の先発が髙橋投手という事で昨年も他球団は2点以上の防御率であったが、カープは0.95と苦手にしており、昨年の被打率が右より左が5分悪いというデータを使って、オール左野手スタメンを組んだ。

 

2番に野間選手を入れて、4番に松山選手を置いて、8番に打てていない田中選手を置いてまで左にこだわった打線を組んだが、そもそも2塁ベースを踏めたのも9回までで3回表のみ、延長10回は盗塁、12回は菊池選手のツーベースで踏んだが、全て2アウトからという攻撃では作戦も何もあったものではなかった。

 

攻撃の良い所はなく、対中日戦は5回戦って4回無得点という惨状ではスコアラーが何を調べているのか?、首脳陣がどんな作戦を持って試合に臨んでいるのか?

対右、対左だけはデータを活かしているように見えるが、狙い球を含めてしっかりと全体で対策をしないといけないだろう。

 

一方の九里投手は先頭打者を良く出している投球であったが、バント失敗や併殺打などでピンチの芽を摘んで粘っていた。

 

だがイニングが中盤の6回裏は、ヒット、バント、進塁打で3塁を踏まれると中田選手を迎える。

カウントはボール先行で不利であったが、何とかショートへのゴロに打ち取って凌いだ。

 

これ以降は3塁を良く踏まれる展開に追い込まれる。

 

7回は1アウトから上林選手の打球を九里投手が悪送球で2塁まで進まれると、木下捕手の進塁打でまたしても2アウト3塁になる。

打者は村松選手であったがファールフライで凌いで九里投手は交代。

 

8回の島内投手が3人で抑えて切り抜けるが、9回は同点の場面でも栗林投手を投入。

日本人最速100セーブという記録がかかるが、ここ最近は同点登板という起用が増えて来ており、馬原氏が持つ178試合という記録は、残り10登板以内に8セーブ記録が必要で厳しくなりつつある。

新井監督がこの記録を知っているのかも疑問であるが、守護神を先攻で同点に使うのはどうなのかと今でも感じている。

後攻ならまだ理解できるんですけどね。

 

そんな栗林投手は中田選手にヒットを浴び、パスボールもあって進塁されてピンチを招いたが、細川選手を打ち取ると上林選手を申告敬遠。

そして木下捕手への代打山本選手と対決するが、ライトへのフライに打ち取った。

 

10回裏は矢崎投手がマウンドに上がるが、先頭打者にストライクが入らず四球。

そして代打石川選手にもヒットで嫌な空気が漂うが、岡林選手のバントを失敗させた事で少し落ち着いた。

田中選手も三振で2アウトとなって迎えるはカープが良く打たれているカリステ選手。

2-2と並行カウントまで行ったが、際どい所を見逃されて四球で満塁となった。

加藤捕手に対しての代打宇佐見選手という切り方は、昨年ホームランを打たれている相手でもあり大ピンチとなったが、セカンドへのゴロで耐えきった。

 

11回裏。

勝ちパターンを全員使い果たしたカープは森浦投手を出すが、細川選手の打球を小園選手が落として失策でランナーを許すと、上林選手にバントを決められてまたも得点圏に。

そして山本選手にもヒットで繋がれて1アウト13塁とされると、塁を埋めずに打たれた過去の試合の反省もあってか、新井監督は代打福永選手を歩かせて満塁策を選び、ヒットを今日打っている石川選手との対戦を選択した。

外野に飛ばされたら終わりという大ピンチであったが、2球で追い込むとセカンドへのインフィールドフライで2アウトにする。

そして岡林選手を迎えたが、ボールが先行するがセカンドへのゴロで耐えたのであった。

 

最終回は塹江投手が上がって3人ですんなりと抑えて試合終了であった。

 

これだけ攻め込まれながらも最後まで無失点で耐えた今日の試合は、以前の巨人戦と違って「勝ちに等しい引き分け」であると思う。

3塁すら踏めない試合で負けなかったのは、投手陣が頑張った結果だと言えるだろう。

 

だがトータルでは全く手も足も出ていない状態なので、中日に対してもっと本腰を入れて対策をしないといけないだろう。

ここ2年は中日が最下位争いをしていたのに唯一勝ち越せていない。

それを重く受け止めないといけない。

 

月曜日も変則日程で試合が行われ、カープはマツダで阪神を迎えるが月曜日のマツダの降水確率が高く、試合が行われても5イニングで終わる可能性が高いと思って戦わないといけないだろう。

そういう野球をしないと、またも引き分けという事になりかねない。

 

ホームでの引き分けは負けに等しい。

最後は勝率と新井監督は言っているが、同じ勝率で並べば当該対戦成績になるので、やはり勝てる試合は勝つに越したことはない。

 

2軍では末包選手が1割台に低迷して無安打、シャイナー選手復帰も当然のようにノーヒット、林選手は1四球のみ、そして育成佐藤選手はヒットを打って打率4割以上をキープ。

今のカープに誰が必要なのか?

 

首脳陣もフロントも佐藤選手が1ヶ月スタメンでほぼ出て4割キープしている事を、もう少し評価すべきであると思う。

中村貴選手が支配下にしたら伸び悩んだが、2週間の活躍で支配下にするからそういう事になる。

1ヶ月頑張っているならば、支配下に据える価値は大いにあるだろう。

 

枠がないというならば、シャイナー選手かレイノルズ選手を満額払ってウェーバーにかけて解雇して入れればいい。

2軍でも格の違いを見せれない助っ人選手と、肩が痛いを繰り返す助っ人選手が本当にチームの為になるのだろうか?

守備に不安があっても交流戦のDHという選択もあるし、そもそも1割の選手の代打に出る選手も2割がやっとの選手では層が薄い。

そこで使ってみるというのも育成選手では出来ない。

枠は2しかなくても、賭けるに値するだけの活躍をしていると私は思うんですけどね。

 

苦しみながらもまだ5割を維持しているのは頑張っていると思う。

何とか貯金を増やして交流戦まで進んで行きたい。

1ヶ月後には例年苦しむ交流戦ですからね。