勝たなければならない試合であったが、カープは3試合連続完封負けという失態で試合を終えた。

相手先発のメヒア投手の前にチャンスらしいチャンスを作れずに終わると、黒原投手は前回の危険球退場もあってかほぼ外だけという配球で投球をして、5回の連打での1失点という結果になったが、次回登板は森下投手復帰濃厚という事で未定という方向性になった。

 

その後も何とか勝ちにつなげたいと、中﨑投手、矢崎投手、島内投手とビハインドでも勝ちパターンを投入して流れを引き寄せようとした。

その効果が8回に出る。

 

1アウトから矢野選手がヒットで出ると、思い切って代走羽月選手を起用した。

そして代打松山選手起用であったが、松山選手は羽月選手が走るのを待っているかのような見逃し方であったが、走る事は出来ず2ストライクになってしまった。

今までであればイケイケでサインを出していたと思うのであるが、いよいよここでそういう動きが出来なくなってしまうと、得点の可能性はさらに狭まる。

だが松山選手が粘ってレフト線へツーベースを打ち、羽月選手も必死に走ってホームに突入するがタッチアウト。

リクエストでは追いタッチに見えるのであるが、カメラの質が悪すぎて判定が覆る事はなかった。

 

それでも野間選手が繋ぎ、代打菊池選手が歩かされ満塁で不動の3番小園選手へ打席が回るが、空振り三振。

この三振で今日の試合の終了を確定させてしまった。

 

 

◆筒香選手巨人入り濃厚という事で、外部からの補強の道は断たれた。

 

 

↑スポニチが決定的と踏み込んだ表現で巨人優勢を伝えている。

 

DeNAと巨人と交渉をしているとされる筒香選手が巨人入りが決定的になったと報じられた。

オドーア選手が自主退団で費用を全部回せるという状況であった巨人が、DeNAとの争いに優勢であるという事であるが、カープもレイノルズ選手、シャイナー選手、ハーン投手の3選手が自主退団していたなら、300万ドル近くを投入出来たので獲得がワンチャンスあったかもしれないが、現状ではどうする事も出来なかった。

 

これによりカープが1本塁打という長打不足を補う術をこの段階で1つ失った事になる。

となると、20発打てる可能性のある林選手と末包選手を成績度外視で使い続けて、成長してもらう可能性に賭けるしかないと思う。

パワーがない打線に相手投手は全く恐さを感じていない。

これでは貧打から抜け出すのは厳しいだろう。

 

ならばもうパワーのある選手を使い続けて、飛躍して貰う可能性に賭けるより他に選択肢がない。

 

交流戦の時にセリーグ記録の50イニング連続無得点を記録した野村政権時代があるが、その時はまだパワーのある選手はいた。

今はそういう選手がいないという意味、さらに火曜日からは甲子園というのも、カープにはかなり苦しい状況である。

 

新井監督が色々と考えると言っているが、2軍も3連戦で得点は2イニングのみ。

金曜日から日曜日までの6試合で得点が2イニングしか取れないという状況では、入れ替えてどうこうというのも難しい。

 

今年に関しては海外スカウト、編成、打撃コーチがオフに責任を取ればいいだろう。

 

パワーある選手を使い続けて勝負するしか道は残されていないと思う。

投手がどれだけ頑張っても、1点も取れないのであれば絶対に勝てないのが野球である。

最下位に転落したがゲーム差自体は首位と2.5差なので、まだまだ巻き返す事は可能である。

 

手が打てる内に勝負をしないと、田中選手や坂倉捕手は打は相当落ちており、坂倉捕手もこれなら6試合スタメンに出す必要性も薄い。

サード林選手を続けるというのは勇気がいるが、打率1割台でも田村選手を粘り強く使い続けているわけで、林選手も使い続けるという覚悟を新井監督がする事が大事だろう。

 

他に20発打てそうな選手がいない以上は選択肢がない。

さすがに3試合完封負けをしていては、ファンの熱も大きく冷めるだろう。

これは監督だけの問題ではなく、フロントの大きなミスがあったと総論して彼らがオフに責任を取ればいい。

満足な戦力を整える事が出来なかったのは、編成の失態でしかない。

 

もちろん市場に補強ポイントの選手が出ていなかったならここまで言わない。

だが出ていたのに行かなくて失敗したという事実がある以上は、編成が責任を取るより仕方ないだろう。

この戦力でどうにかできると思っていたのだとしたら、大きなミスでしかない。

海外助っ人に430万ドル払っているわけで、お金を出していないわけではない。

 

つまり誰が悪いかとなれば、海外スカウトであり編成部長であると結論が出る。

2位のシーズンのオフに優勝する為に戦力補強を進めるべきチャンスに、打者の補強をほぼ出来なかった。

助っ人だけで大丈夫か?という意見は当初から出ていたわけで、野手の補強が進まなかったのは大きな痛手である。

野手を入れ替えた所で2軍の低迷も見ていると厳しいだろうが、それでも入れ替えて勝負しないと取り返しはつかなくなる。

 

若い選手がコーチではなく松山選手に打のポイント、改善策を尋ねているという事実では、朝山コーチ、小窪コーチは信頼を選手から得られていないという事の裏返しでもある。

 

両コーチは潔くオフに身を引くという決意をしてもらい、残りで少しでも貢献してもらうしかないだろう。