◆応援歌の歌詞がついに登場する。

↑ようやく他球団と同じラインに立った。

 

野球のニュースがオープン戦が8日までないのでゲームのネタにするかなと思って見ていたら、マツダスタジアムのニュースが載っていた。

 

DeNAや中日、阪神などでは既に行われている「試合中の応援歌の歌詞を電光掲示板に掲載する」という事が、今年ついに実現する事になった。

 

応援団は暴力団排除宣言が12球団でなされて以降、球団が公認した組織しか演奏出来ないという形になっているが、公認されていると言っても私設団体であり球団公式応援団というのは、暴力団排除に失敗して応援団を球団で募集して作り直した中日位であろう。

ロッテなどは旧応援団(MVP)という組織が作った時代の応援歌(バレンタイン監督時代の物)が、今でも使えないという事が起きており、その理由は応援歌の歌詞・曲にも著作権という物が存在する為である。

 

よって歌詞を電光掲示板に載せると言っても、使用料を応援団に支払わないといけないわけであり、それが中々カープで実現しなかった理由であると思うのであるが、今回ついにその壁を超えたという事である。

新井監督とファンの距離の近さも、歩み寄りに近づけた理由であると思うし、そこまで一体感がある事が出来るのも新井監督の人望で実現していると思われる。

使用料もおそらく従来よりも低いと想像され、応援の勢いはホーム球場の割には他球団よりも声が出ていないとされるマツダスタジアムの雰囲気が、今年は大きく変化するのではなかろうか?

 

◆命名権をマツダが更新。

 

また広島市民球場(現在の通称のマツダスタジアムの正式名称)の命名権が今年の3月31日に切れるという事で、命名権の契約がどうなるかに注目されたがマツダがそのまま契約を更新。

2029年まで年間2億2000万円で合意という事で、2009年からの「MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島」の名前が続く事となった。

広島市民球場の命名権は、前契約者に更新打診をするルールなので、そこが更新しないとなれば公募となるが、球団の創業一族でもある松田家が更新しない選択をする事はほぼないだろう。

もし更新出来ない位に経営が苦しいのなら、所有する広島東洋カープ球団の株式すら売却するだろうからである。

 

ちなみに命名権で応募0となった2022年までのプロ野球球団の本拠地であった札幌ドームの命名権は、年間で2億5000万円らしい。

それと比較しても、カープ球団が年間指定席(約7500席が10年連続で更新され続けて未だに一般販売とならないレベル)も含めて、リーズナブルな価格である事が良く分かるだろう。

 

◆各球団でホーム観戦席の増大、ビジター席の削減が進む。

 

各球団でビジター席の削減も進んでいる。

 

甲子園ではビジターブロック数が例年より大きく減ったが、カープと巨人が最多の3ブロック、他は2ブロック以下となっている。

以前は6ブロックあったので、大きく減った印象であろう。

 

マツダスタジアムでは阪神戦以外の相手ではビジター席を3分の1(約600席)まで削減している。

横浜スタジアムも阪神、カープが最多ブロック(レフト全て)、巨人、ヤクルトがレフトの座席の半分、中日がレフトの3分の1となっている。

 

東京ドームは阪神戦以外はレフトは昔から削減されており、バンテリンドームもDeNA戦とパリーグ楽天戦は削減となっている。

 

今の流れでも削減をほぼしていない神宮は特異な球場とも言えるだろうが、球団関連の所有ではない球場という点が影響しているのかもしれない。

 

NPBのルールでは最大収容人数の約2%をビジター席として確保する事を各球団に求めている。

収容人数が4万人であれば内野と外野のビジター合計で800席を用意する事がルール上必要である。

マツダスタジアムが良くやり玉にあげられるが、実はビジター席を3分の1にしても2%は確保出来るようにしてあるのである。

 

野球は徐々にビジター席が減って来ているスポーツとなっているが、相手があっての野球という事を各チームが忘れない事が必要である。

個人的には内外野で1000席(マツダであればビジター席の3分の2エリア)の確保を義務付けた方が、より野球ファンを増やせると思っているんですが、NPBにそこまでの行動力がない上にオーナー会議が絶対権力である以上は、ビジター席の比率は永遠に2%で進む事になるだろう。

 

ビジターへの入場者数が減っている球団は益々削減となる。

その部分をもう少し変えていかないとならないだろうが、巨人は東京ドームでビジター全試合同じ席で見れるビジターチケットの販売をしている。

こういう取り組みをカープもした方が良いのではないだろうか?

 

マツダはビジター席では座っていて見えない部分がかなり多いので、ライト側に大型ビジョンを付けるとかしてビジターに優しい取り組みもしないと、来場者の掘り起こしは出来ないだろう。